2011年5月2日

【E#2】多趣味ですね!といわれるが、実はそれにはあるきっかけがある。

よく、多趣味ですね!といわれることがある。そういわれるたびに、実は、そういうのは、あるきっかけがあってそうなったのですよ、と話す。すると、たいていの人は、では、どういう体験だったの?と聞く。実はあるターニングポイントがきっかけとなっている。ある、挫折がきっかけに。。。

自分の人生を振り返ってみると、ある時点でがらっと人生が変わったポイントがある。ターニングポイントといってもいい地点が。それは、28歳、1999年のときだったと思う。研究者として自立するため、学位を取得を目指し、研究をやっていた。だが、そのとき

「何もかもうまくいかない、今のやっているのは果たして好きでやっているのか?」

「自分の進んでいる道は正しいのか?」

ということで、自分の人生に対して非常に懐疑的になっていた。

当時、教授からのプレッシャーも相当なもので、人間扱いされていなかった。研究において、成果というのはどういうものかというと、今までにない新しいことを発見すること。そのために、データを出しているかどうか?である。

それよりも、自分が迷っていたのは、「今後人生果たしてこの人生で正しいのか?」であった。だからこそ、仕事に手がつかない状態が続いたのだと思う。

そこで、何を考えたかというと、

「自分の人生について、どうしたらいいのか?」

わからないのであるならば、諸先輩たちの意見を聞こうということを決めた。そして、研究室に閉じこもるのではなく、「オープン」に自分を正直に自分の今の状態をさらけ出すことにし、いろいろな人を紹介してもらい、それぞれがどのような生き方をしているのか、聞いてみることにした。

1年間に、写真家、映画監督、女優の卵や、会社員などいろいろな出会い、いろいろな人生、選択肢があることに気がついた。正直に、自分からオープンに語ることにより、驚くべきことに相手も正直に、オープンになったこと。乗り越えてきた壁などを知ることができ、自分だけではないのだということに気がついた。

そこでだんだんと、

1)せっかく今の環境に身をおいているのだから、今得られることを得よう。

2)関心の輪を広げ、やりたいと思うことを今すぐやってみる。

3)自分にしかできない得意な武器を身につけよう。

と考えるようになった。

仕事にも集中力をとりもどし、博士号取得、そしてさらに2年間研究を続けた。

その後、研究で大きな成果がでることがなく、自分が研究に向かないことをはっきりと納得でき悟ることができた。研究生活10年の節目で方向転換。違う世界へ目を向けるようになった。

そこで漠然と、「科学を伝える仕事についてみたい」と思い就職活動。recruit navi nextでたまたま見つけた製薬企業向けに広告代理店に応募、そこが1週間以内に決まった。

今振り返ると、33歳で、社会人経験ゼロ。電話の応対、名刺の渡し方もわからないのに、よく決まったと思う。ラッキーだったのでしょう。

その後、そこでいろいろと社会について学んでいくうちに、広告代理店ということでマーケティングに興味を持つようになってきた。そして研究の経験(科学の知識、科学の見る目)とマーケティングを組み合わせた仕事をだんだんとやりたくなってきた。縁もあり、そういう仕事を製薬会社でみつかり、かれこれ5年目になる。

私が、ターニングポイントにいろいろと考え、自分で納得し、いろいろと挑戦したからこそ、学ぶことがあり、方向転換ができたのだと思う。そして、一生懸命にやったことが次、別の道に移る際にも間違いなく役立ったのだろう。

多趣味なのは、いろいろな出会いもあるし、そこから自分の世界観が広がることがわかっているからだと思う。これからも、いろいろなことに興味を示すことで、自分自身の人生に生かしていきたいと思う。