2011年6月6日

【B#4】個性はどのようにして「発見」できるのか?~ストーリーの構造を知る

個性については、いろいろと世の中でささやかれている。「個性を発揮すること」「個性を大切にする」など。とはいうものの、実際「個性」というのはなんなのだろうか?

私は、自分が今まで生きていた人生をうまく他人に説明できるストーリーを持っている人こそ、個性をもっている人だと考えている。つまり、自分のストーリーを語れるかどうか。。。そして、それが自分の心を動かされるものであればあるほど、自分のモティベーションも上がるでしょう。

そういった心を動かされる物語を作るには?それには、心から悲しみ、感動し、怒る、こういった経験をたくさんすること。に尽きる。

実は、神話、キリスト教の聖書や日本昔話など、人間の周りには面白い魅力的なストーリーがたくさんある。その世界各地の神話を分析し、どのように構成しているのか?研究した神話学者がいる。その名を、Joseph Campbell(ジョセフ・キャンベル)という(彼の考えを知りたければ、「神話の力」から始めるといいと思う)。彼が発見したのは、魅力的な神話、ストーリーには、共通の構造があるということ。それは、以下のような構造のことである。

Calling      天命
Commitment  旅の始まり
Threshold    境界線、敵が現れる(人とは限らない)
Guardians    メンター
Demons     悪魔
Transformation 変容
Complete the task 課題完了
Return home  故郷へ帰る

実は、スターウォーズ、マトリックス、ロード・オブ・ザ・リングなど世界的にヒットしている作品はすべて、この構造を踏襲している。

要は、人が成長していくために、天命を受け、旅ば始まる。始まった瞬間に敵が現れ、それに対処するためにガイドしてくれるメンター(師匠)が登場。やがて悪魔がでてきて、(師匠の助けを借りて)自分が人間性として変わらざるを得ない。そこで、その課題を終えて、成長した姿で自分の元の場所に戻ると。映画や昔話には主人公の敵がよく出てくるが、最初なんで出てくるのか?よくわからなかった。この構造を見ていると、なるほど!主人公の成長を促すためにいるのだと。

私自身も、嫌な人や、不合理なことが自分の人生でよくおこった。この構造でもって振り返ってみると、全てあてはまっている。また、こういったことを逃げることなく立ち向かうことで、心も鍛えられ、自ずと心から動かされる体験を多くするんだと思う。もちろん、だからこそ世界的にヒットする映画もこのような構造をとるのでしょう。

そう考えると、自分のストーリーというのは、自分の個性を「発見」するプロセスであるといえるのではないだろうか。そのためにどうしたらいいのか?キャンベルが発見した構造のどの位置に自分は位置しているのか?を見ることにも利用できるともいえる。あとは、自分のストーリーを他人に説明するために、ストーリーを組み立てる際にも有用でしょう。

ぜひ、個性について迷っている人がいる場合には、キャンベルのストーリーの構造で自分の人生を振り返ってみてはいかがでしょうか?