2013年3月1日

【B#19】2012年ベスト5~食

本を読むことは、私自身一番長く続いている趣味で、大学受験以降、毎年テーマを決めて読書している。2011年以降については、読んだ本をMediaMarkerに登録している。

昨年のテーマは、インドと食。今回は、「食」についての本ベスト5を紹介する。

三國清三著 僕はこんなものを食べてきた

斉須政雄著 調理場という戦場

海老原泰久著 美食礼賛

玉村豊男著 世界の野菜を旅する

よしながふみ著 きょう何を食べた?1−6

の5冊がベスト5であった。

なぜ昨年「食」をテーマに読書をしたかというと、

1)日本のレストランはなぜこうも品質が高くおいしいのか?

2)様々な料理を味わえるのはなぜなのか?

という2つのことが知りたいためだった。

そのため、すし職人やフランス、イタリア、中華の料理人が書いた本やインタビューを手当たり次第読んだ。その中でも、三國氏と斉須氏は料理人としていずれも海外へ修行を積み、そこで何を感じ、何を身につけ、日本にもたらしたのか?が詳細に書かれていて面白かった。特に斉須氏の言葉は実体験に基づいて書かれており言葉が心に響いた。たとえば、

早くゴールしない方がいい。ゴールについてはいい悪いがあるから。

至った後にもスタートした気持ちを持って欲しい。

仕事にあった生き方を持続できるかできないかが、才能の開花を決めるように思う

見る。聞く。嗅ぐ。動く。身体の中まで入り込んだ時に初めて言葉や方法は発露するのです。

など。

一方で、美食礼賛は、料理の職人養成として有名な辻調理師専門学校を設立し、教育に一生をささげたある男の人生を取り上げているが、一流の料理人をどう育てるのか?料理をどう日本のニーズに合わせて変化させるのか?といった文化面を含め、教育と「食」について知ることができる一冊だ。入念に取材を行っているので、ノンフィクションの作品としても一級品だと思う。

玉村豊男氏の「世界の野菜を旅する」は野菜(たとえば、トウモロコシやジャガイモなど)について世界でどのように作られ、伝搬し、流通しているのか?その歴史とともに紹介。食の「素材」という観点から世の中を見ることができて興味深い。また野菜から見ると、国境というものがなく、各地でどう調理していくのか?によって文化が形成されるということがよくわかった。本人は、長野県東御市で、「ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー」を経営しているので、一度伺ってみたいと思っている。

最後に、よしながふみの「きょう何を食べた」は、同性愛者の二人の日常生活を料理という切り口でまとめた漫画。毎話、料理のレシピが登場し、細かくどのように作られるのか?絵で示しており、そのまま料理本としてつかえるという優れもの。「食」と調理について学べる一冊だ。

つくづく食は文化とつながっていることを実感する。本の上で、いろいろな出会いがあったが、これからはこれを基に実際に、五感で様々な料理を味わっていきたいと思う。