2013年3月27日

【Y#12】力が抜けると感覚が研ぎすまされる〜K塾に参加して

日頃からYOGAの練習を行っていることはたびたびこのブログでも書いているが、2013年3月17日(日)、その練習仲間の一人、Etsuji Kubotaさんを自宅に招いてヨガワークショップを開催した。

アシュタンガヨガでは、ポーズをとるときに視線(ドリスティ)、呼吸、バンダを意識しながら行う。前者の2つは理解しやすいが、バンダというのは非常に理解しにくい。サンスクリット語で締める綴じるなど意味するバンダとは具体的にどのような状態をいうのか(エネルギーを体外へ出さないためにカギをかけるようにしっかりと締めることという意味らしいが、、、)。実は、いろいろなヨガのワークショップや講習を受けていても、すっきりとこの考えを理解することができていなかった。ヨガのポーズが上達するためにはバンダを使うことができるようになるとは、よくいわれているにもかかわらずだ。

今回はアシュタンガヨガに限らず、ヨガでよく使われるウディアナバンダ、ムーラバンダについて、解剖学の観点からバンダをつかむ秘訣について話を伺うことができた。

バンダを意識するときに大切なのは、胸式よりも、腹式呼吸の方が大事ということから始まり、吸気(息を吸うとき)と呼気(息を吐くとき)の時、解剖学でどのように変化しているのか?を白板を使って詳しく解説した。吸気のときは横隔膜が下がり、腹圧が強まるが、バンダ(ここではムーラバンダを使う、会陰部を引き締めて上にあげること)を意識することで、骨盤底が少し上がる。そのことで、3方向からの圧力により背骨の方に圧力がかかる。

また、呼気の時は、横隔膜が上がるが、肋間筋を引き締めるが、ここでもバンダ(ウディアナバンダ、腹を引っ込ませて上げることへの意識)を使うことで、骨盤底が少し上がり、背骨の方に圧力がかかる。

ということは、

バンダをうまく使うことは、背骨に適切な圧力がかかり、背骨、腰を保護することにつながる

のだ。こういった観点でバンダというものを見ていなかったので大きな発見だった。

実は、日本では伝統的にバンダの意識が行えるような環境を作っていた。たとえば、着物の帯を締めたり、武道で丹田を意識せよ、 というのはまさに適切な腹圧をかけることにより背骨や腰の保護につながっているのだ。また、

腹は「その人となり」

を表し、日本語でも腹に関する言葉がたくさんある。たとえば、腹を据える、腹が黒い、腹が立つ、腹を切る、など。

そしてバンダを使うためには、骨盤の仙骨が後ろに傾く状態である、カウンター・ニューテーションの状態(ヨガでいえば、Cat and CowのCowのポーズ)だと意識しやすいことを身体で体感できた。

その他、アームバランスでは、骨格をしっかりと支えるために、手の五指をつかえるようになること、プレスする力が強いと作用、反作用の法則から、より体が持ち上がるようになること、など。

バンダに意識が向くと、身体の軸がしっかりする。それは、力を抜くことにつながる。もちろん、ここのブログでも書いているが(たとえば、「力を抜くこと」~心が穏やかになる)、人間の身体は力が抜けた状態だと情報が伝わりやすいし、感覚が研ぎ澄まされていく。逆に力むと情報が伝わりにくい。

興味深かったのは、チーターの映像を例に、身体を柔らかく使うことによっていかに無駄なくうごくことができるようになることを取り上げた点。チーターの動きをみると、呼吸により重心移動がスムーズに動いているように見ることができた。

バンダからチーターまで、ヨガの動きというのは奥が深く、発見が多い。これからもいろいろなワークショップを通じて学んでいきたい。

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