2013年3月28日

【T#14】「厳しい」っていいこと?

幸運なことにタロットカードを見ることができるので、今まで見た、300人近くの人を通じて学ぶことが多かった。そのことについては、以前いくつか(TarotコラムVol1, 2, 3)の記事でまとめた。その経験からいろいろと学ぶことがあるが、その人の自己肯定感又はセルフイメージが高いかどうかである程度、その人となりが分かるようになってきた。

自己肯定感の高い人とは、自分自身を肯定できる人。

それは自分自身のいいところ・悪いところを「あるがまま」に受け入れられている人のことだと思う。興味深いことに、自己肯定感の高い人は、自分との関係がしっかりしているので、他人からいろいろといわれても、それに動かされることが少なくなる。また自分を心底信じることができる。逆にこれが低いと当然他人の意見に振り回され、周囲に合わせ、自他を比較するようになる。今までの様々な人との出会いから、悲しいかな、自己肯定感の高い人と低い人の割合はだいたい1:10ぐらいだと思う。

なぜ、こうも比率は低いのだろうか?

自己肯定感の低い人というのは、親や周囲の人たちから

「世の中は厳しいのだ!」「現実は甘くない」「今の若者は、現実が分かっていない」

など、自己を否定するようなこと(欠点を指摘すること)をいわれてきた人の可能性が高い。というのも、欠点の方が目立つしいいやすい。また注意することが本人のためにと強く信じているからだ。

そして、

よっぽど人間ができていないと、長所を見つけるのは難しいし、長所を見つけるのは長い付き合いを通じてではないと発見できない

から。

考えてみれば自分もいろいろと経験をした。7年間海外滞在後、帰国した中学校時代、英語が話せるからということでいじめられたり、研究者として自立するために修行した大学院時代の時に、「現実は甘くないんだ」と厳しく言われて、まったくやる気がなくなったこともあった。

このことから、

厳しいことをいうことで成長していく人もいると思うが、

伝え方に、「厳しさ」という一つの方法に限定するのではなく、いろいろな方法があるのではないか?

と考えるようになった。なぜなら、人間って変化するものだし、どういった能力を生かすのか本人も含め、予測不可能だから。私があえて指摘しなくても、ご本人が問題に直面したとき、温かく見守れば本人で解決策を見いだせるし、努力して乗り越えていくと信じているからだ。

なので、極力厳しい言葉を言わないようになり、自己肯定感をどう取り戻させるのか?という観点で人を見るようになった。

その自己肯定感の基礎があった上で、初めて自信(自分を信じること)がもてるようになると思う。

これは松本正著の「あるがままの自分を生きていく」(詳しくは下記の本を参照)

に書いてあったのだが、自信には2つあるとのこと。「根拠のない自信」と「有能感からくる自信」だ。

根拠のない自信はシンプルに自分を信じること。有能感からくる自信は、仕事を通じて達成することで身につくもの。いずれも、自己肯定感抜きではゆがんだものになってしまう。

私自身、タロット(又はヨガ)を通じて、自分の中で、自己肯定感をどのように育んでいったらいいのか?考える材料にしているが、果たしてそれが周囲に伝わっているかどうかわからない。これからも、こういった考えを大切にしていきながら、いろいろな人を通じて自分が何を大事にしているのか伝えていきたいと思う。