2013年3月29日

【Y#13】被災地へのヨガ~トラウマ・アプローチ・ヨガ・コースに参加して

2013年3月24日(日)、終日かけてUnder the Light Yoga Schoolにてトラウマ・アプローチ・ヨガコースが開催され、参加してきた。

アメリカのボストンのトラウマセンターで開発された「トラウマ・センシティブ・ヨーガ」を基に、日本人の特性にあった、被災地等で実際に役立つヨガ指導のテクニック、理論を学ぶことができる専門指導者養成コースとして、3.11の東日本大震災を契機に設立。私は、同センターで開発に携わった人による「トラウマをヨーガで克服する」(下記にリンク)という本に出会い心が動かされたのが、一つ。

また、昨年4月にクリエイティブの可能性というイベントを通じて、東北ボランティアに参加したことが、もう一つ。

そのことから、

1)被災地で問題を抱えている人たちに対する心のケアとしてヨガは何を提供することができるのか?

2)そもそもトラウマを抱えた人に対してどう接していったらいいのか?

という点に興味を持つようになった。

このコースでは、トラウマを抱えた人たちは、現在どのような状態に陥っているのか?を説明するため、カウンセラーの視点からの説明から始まり、ヨガの指導者から見た視点、そして最後に医師から見たトラウマというのはどういった概念なのか?と進み、最後は実際に指導を試して、Q&Aで終えた。

様々な事柄を学んだのだが、ここでは言葉という観点から2つ取り上げたい。

一つは、聞いた言葉、もう一つは、どのように言葉遣いに気をつけたらいいのか?

まずこのコースを受講した際に、諸先生方から学んだ言葉として印象的だったのは、

1)心理カウンセラーの場合には、過去をいやすのに対して、ヨガの場合、今の体験に目を向かせることが大事だということ

2)今の体験とは、身体に蓄積した思いを今に意識させ、身体への好奇心、興味を持たせることである。

3)判断なく、あるがままに気が付くようにさせる、そして気づきという最大の武器を活用すること

4)安心できる、帰ってこれる環境を提供すること、いろいろな選択肢を用意すること、感情をつけない、平等に扱う

5)悲しい出来事があっても、向き合うこと。そしてその体験を統合化すること

であった。

次に、言葉遣いについては、トラウマを抱えた人たちには、通常のヨガクラスで指導をしているよりも入念に言葉を選びながら行わないといけないことを知ることができた。たとえば、使っていい言葉、使っていけない言葉をわけて紹介:

<使っていい言葉>

IF YOU LIKE:問題なければ、もしよろしければ。。。。

AS YOU ARE READY:準備ができたら、いつでもやめても、自分のペースで。。。

他:感じて、興味を持って、注意深く

<使ってはいけない言葉>

比喩を使わない(混乱のもととなる)、距離を保つような環境を整える(人との距離感が取れにくくなっている)、アジャストや指示、命令を避ける(触ることは依存につながる、命令は恐怖につながる)、情報量の多いガイドは避ける(混乱する)、リラックス(リラックスはどういうものかわからないこともある)

心本来の健康を取り戻すために、心と同時に身体からもアプローチして行くというヨガは私自身に大きな恩恵を与えてきた。

トラウマを抱えた人に対してどう接していったらいいのか?を一言で答えるのは難しい。今回、トラウマという考え方やアプローチを知ることが出来たことから、心に対して問題を抱える人に対しての言葉の使い方の幅が広がったように思う。初心者や高齢者の対象へも応用できる方法なので、引き続き、学んだことを自分の指導に活かして行きたい。