2014年7月7日

【Y#14】呼吸と思考〜あるワークショップに参加して

現在早朝に通っているアシュタンガヨガのマイソール東京には、時々外国から著名な外国の先生を招き数ヶ月滞在する。過去6年間だけでも、Manuel Ferreira、Yan Ong、Dominic Corigiano、Luke Jordan、Sonja Radvila、Mark Robberds、Matt Corigianoが来日し(2〜3ケ月滞在)、普段Tarik先生から学ぶこととは違った視点から学べているのがいい。

その中でもDominic先生のワークショップが印象に残っている。ブログ記事を途中まで書いてそのままにしていたので、この機会にUPしたいと思う。その当時(2013年4月14日の週)は、約3週間ぶりにスタジオでのヨガの早朝練習に復帰することができたことから、

「ただ単に練習ができる」

ということの素晴らしさを実感していた。

スタジオへ復帰の日(2013年4月14日)にちょうどワークショップがあった。マイソール東京で普段のTarik先生がいないため代行としてお世話になっているDominic先生が全体練習後(午前7時〜午前8時半)、1時間半(午前8時半〜午前10時)にわたってヨガについて話していただけた。さすが30年の練習及びその後の指導経験があるという印象的な内容であった。

まず、眼をつぶり、しばらく何が聞こえてくるのか?数分かけて、耳を澄ますことから開始。その後、音についてが何層も重なって響き、何も音がしないということは現代都市ではありえないということを話した。そういえば、東京にいれば、音が聞こえてきて、静寂さは感じることはまずない。考えてみれば、そのような状態に慣れている現代人の適応力には驚かされるが、逆に考えればそれだけ無意識なストレスを感じているということ。この後、思考や呼吸へと話を進めていくのだが、身体が心に与える影響の大きさをこの音に注目するだけでも実感があった。

ヨガは呼吸に注目して動くところに特徴がある。呼吸を観察することで心の状態を知ることが出来るためだが、Dominic先生は(以下英語とともに併記)はその点を勘案した上で、呼吸について以下のように語った。

力は呼吸にある。(呼吸に意識を向けることで)考えは呼吸のリズムに従う。ヨギー(ヨガを練習する人)は呼吸を操るアーティストであり、人生を形作る。思考の仕事は比較すること。重要なことは、「呼吸はどうなっているのか?」を問うことであるが、それに対して批判しない、比較しない、答えを求めないこと(Power is in the breath. Thought should follow the rhythm of the breath. Yoga is like an artist, shaping their lives with breath. Mind job is to compare. Important thing is question ‘How is my breath?’, without criticizing, comparing or having answers to it)。

ただし、当然のこととして、ヨガを練習することや呼吸のリズムを知るためにはどうしても先生につく必要がある。Dominic先生はそのことについて下記のように語った。

生徒は先生に身を任せる必要がある。先生には責任がある。先生・生徒の関係は親密。お互いにベストを尽くすことでマジックが起こる(Students need to surrender to teacher. and teacher has responsibility. Student/teacher relationship is intimate. Give the best, and the MAGIC will happen.)。

あまり力に依存しすぎないように。身を任せるというのは力の大切な一部である(Do not dwell on your strength. Surrender is important part of strength)。



限界と向き合うこと。安全ではないが、安全では自分を変えることができない(Playing with the edge. This is not safe, but safe does not transform us.)。

アシュタンガヨガには、力強い身体、心、思考が大切。グルジ(アシュタンガヨガの創始者)は、「目覚める」こと意識していた。パターンを壊すという練習法を通じて(For Ashtanga yoga, Strong body, heart and mind is important. Patthabhi Jois always thought of ‘wake us up’ by breaking the pattern…)。

アシュタンガヨガ(ヨガ一般についてもいえることだと思う)を練習することとは、呼吸を通じて身体を知り、それを通じて心の状態を知ること。恐らく実践を通じて、これからも一歩ずつ学んでいくのではないかと思う。これからも、様々な考え方に接しながら自分のヨガの練習に活かせればと思う。