2014年10月19日

【R#15】Phase II(5)〜セッション2:足を調える

セッション1では、上半身と下半身が明確に分かれるという意識を持つことの大切さ、上半身を調えること、特に呼吸を整える大切さについて書いた(「【RolfingコラムVol.12】Training Phase II〜セッション1:呼吸を調える」参照)。

そして歩行に重要なのは、下半身が地面をしっかりと受け止めて(重力とともに地に着いている状態)た上で、上半身の可動性を増す(方向としては上に向かう)こと。これは、身体を棒に例えると分かりやすいかもしれない。棒の端を手でもって固定すると、反対側が動く。固定するのが、いわば下半身が地に着いた状態、反対側が上半身で、自由に動く。このように考えると少しは伝わるかな、と思う。

iStock_000000288691Small

セッション2で注目するのが、下半身の一番下に位置する足。立位や歩行の土台となる足は、に置かれている我々としては、どれほど使われているのか?以前、Leslie Kaminoffのヨガのティーチャートレーニングを受講した時に、彼が興味深いことを話していた。

Session 2 notes, Giovanni, Oct 2014

ある靴会社が足にとって最もいいの状態はどのような時なのか?という調査を行ったとのこと。その際、究極の靴ができることを予想していたのだが、それに反して

足の機能をきちんと生かして歩くには、裸足が一番

という結論になったのだそうだ。足が地面からしっかりと情報を受け止め、それを脳に伝えるためには裸足が一番ということになるらしいが、現代人はまさに正反対。すなわち靴、ソックス、舗装された道の環境下で生活している。

img_4

安田登氏の「ゆるめてリセットロルフィング教室」では、足の重要性について以下のように述べている。

筋膜という視点から見ると、足の裏は背部の筋肉の終着点(始発点は額)。足の裏が緊張すると、背部にある腰や背中、そして肩、首までも緊張する。換言すれば足の裏をゆるめることは、背部全体がゆるむことにつながる

そこで

地面をしっかりと受け止め土台となる足をどう施術するか?

がセッション2のテーマとなる。その際、足自体の動き(土踏まずの土台を築くことを含める)のみならず、下肢と足との関係(明確に二つが分かれて連携して働いているのか)?下肢の中での連携はどうか?そして、足の情報がしっかりと背骨に伝わり、つながりが意識できているかどうか?足と下肢、背骨を含め、全体を見ながら施術を行っていく。

images

セッション2の目的(goal)をより明確にすると、以下のようになる。

  1. 足に意識を向けるようにして、足を自由にする(土踏まずの土台を築く)
  2. 脛骨足根骨関節(tibiotarsal joint)に働きかけることで、下肢(頸骨、tibia)と足(足根骨、tarsal)を明確にわける
  3. 下肢の各部位(腓骨(fibula)の頭、脛骨顆(tibial condyles)、くるぶし(malleoli)の近辺)を明確にわける
  4. 足と背骨のつながりが意識できるようになる

注)「明確にわける」とは、筋膜の緊張を解くことで、それぞれの機能にあった働きになるようにするという意味

セッション2では、歩行、立位の2種類の姿勢をみて、重力をどこで感じているのか?身体は後向き?前向き?骨盤は前傾?後傾?左右の下肢や踵のバランスは?をメインにBody readingを行う。今回も、自分自身の体験談を例にどのようなプロセスを経たのか記したいと思う。

iStock_000003995270Large

自分自身へのbody readingの結果は、主に以下の3つのポイントが挙げられた。

  1. 左右の下肢のバランスが悪い:右下肢の筋肉の緊張が強いのに対して、左下肢の筋肉の緊張が弱い。
  2. 歩行のバランスが悪い:つま先(toe hinge)をうまく使えていない、重心が踵(heel)に、歩行において頸骨(tibia)は左右の下肢は参加しているが、左下肢のみ大腿骨(femor)が歩行に参加してない。

そこで、ベッドに横たわり、自分自身は仰向けになりつつ施術者は、足裏、脛骨足根骨関節付近、下肢の脛、腿付近の筋膜の緊張を順番に解いていき、最後に背骨と足との関係を意識する立位で背骨近辺の筋膜の緊張を解いていった。

セッション2を終えて実感した変化として

  1. 足が地面とコミュニケーションを取れるようになった。左右の下肢のバランスが整ったことから、歩きがよりスムーズになった。まるで下肢が呼吸に参加している印象があった。
  2. 肩の可動性が増し、鎖骨近辺の力が抜けたことから、頭が上に引き上げられる感覚(sky hook)の意識が向上。自然と左右の腕を振りながら歩けるようになった。
  3. 身体の前後の胸式呼吸が意識できるようになり、呼吸が深まった。

が挙げられる。特に呼吸の変化は前回以上で、足は土台のみならず呼吸においても重要な影響を及ぼすことは大きな気づきだったと思う。

歩く

セッション3は、身体の体側(側面)を施術することで、上半身と下半身の統合をはかる。そのことで、タマネギが一枚はがれ、いよいよ深層筋へのアプローチの準備へと繋がる。今後も、自分の実体験を本ブログで記していきたい。