2014年10月20日

【W#45】ミュンヘン(8)〜ドイツの車事情

先日ミュンヘン在住の日本人と会い、様々な意見交換ができた。その中でドイツの車事情が非常に興味深かったので、取り上げてみたいと思う。ドイツをみると過半数はドイツ車、あとは日本車(マツダ、トヨタ、ホンダ等)と韓国車(ヒュンダイ)が少し走っているという印象だ。日本車の中で多いのがマツダ車である。

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ドイツ車が多く走っている理由はいろいろとあるが、大きいのは自賠責保険がドイツ車であれば、安く済むのに対して、日本車を含め外国車の場合には高く設定されている。友人によると、恐らく保険会社とドイツ車の会社が結託してこのような形をとっているのではないかと考えられると言っていたが、ドイツ車を多くドイツで走らせているのは一定の役割を果たしているのではないかと思う。

ドイツで高給取りの場合には、最大で所得税は50%とられる。比較的高いドイツ車がなぜ走っているのか?車については興味深い制度がドイツにはあ る。それはカンパニーカー制度。サラリーマンは営業の職種でなくても、会社の給料を上げるのはいいから、車を支給してほしいという。その場合、職種関係なく、会社からリースで2年間支給される。さらにその2年後は別の車が支給という形をとる。もちろん、個人経営者の場合には、仕事で車が50%使われたことが証明された場合には、経費でその費用分を落とせる。またマネージャー職の場合には、ドイツではベンツの高級車が支給されるらしい。

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マツダ車が多いのは、理由がある。それは、ドイツの技術者フェリクス・ヴァンゲル氏が発明したロータリーエンジン(当時ドイツのNSU社が特許を所有(現在アウディに吸収合併されている)をマツダが特許を買い取って実用化したということで、ドイツではポジティブな印象を持っているというのもあるが、ドイツ仕様(高速道路(150km/h)でも安心して走行ができる)に車が作られているというのも理由としてあげられるとのこと。

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なお、ドイツの消費税が19%と高いことは、書いたが、石油代も1リットル約1.50ユーロ(2014年10月現在)。ここには消費税の19%と、ガソリン税が含まれ(税金で約60%)、オートバーンや道路の修理・舗装の維持に使われている。オートバーンが無料であるのは税金が高いおかげである(来年以降、ドイツ以外の人に対して課税が検討されている)。ちなみに、フランスやイタリアのオートバーンは有料。

ごく簡単にドイツの車の事情について書いたが、ドイツ人の消費者は日本人の消費者と異なりすぐに新しい商品に対して買うという判断はせず、慎重に行動するらしい。しかし、一旦決めると、長続きするとのこと。日本の車がドイツで売れていることを見ると、先人の努力を感じて、日本人としての誇りを感じる。