ロルフィング・トレーニングも中間地点にたどり着いた。トレーニングもセッション5まで終わった。中間の段階では、先生2名と生徒1名による面談が行われる。
面談に望む前に、先生2名への評価シートがあり30項目近く埋める。15分近い面談は、2014年10月31日の午後に行われた。部屋に入るといつもの表情で2名の先生が温かく迎えてくれる。
「最近どう?(how are you doing?)」
から始まる、いつもの会話も微笑ましい。
中間報告では9項目で評価が行われ、その中で7項目については評価が5段階で行われる(本人も評価シートを入れることになっている)。7項目を記すと
この評価項目の中で、2の身体観察の能力と3、4の手技の質についてもう少し改善したほうがいいという評価だった。もう少し手技の練習が必要であるという印象が強かったので、全くその通りだった。嬉しかったのは、7の学ぶことに対してOPENな態度をもっている点に関して最高の評価をいただいたこと。本ブログで触れたが(「【RolfingコラムVol.18】初心者の心」参照)、今初心者の態度で授業に臨みたいと思っていて、その点を評価してくれたんだと思う。
身体観察については、なぜ?と思ったのだが、この後の2項目の評価を知るにつれて「なるほど」と思った。下記に残りの2項目についての評価を記す(翻訳は意訳なので、できるだけ英語の方を見て欲しい)。
Are there other specific areas in which this student shows ability?(生徒が能力を発揮できるのはどの方面か?)
Are there other specific areas in which this student needs support?(生徒にサポートが必要なのはどの方面か?)
実は、心に思い当たるところがあった。トレーニング中に相手に身体の観察や施術を施す際に自分の知性の部分でいろいろな考えが去来する。最初の2〜3週間は頭で考えたことをもとに無意識に身体を観察する傾向があった。それが徐々に、知性に頼るのではなく、心が落ちつかせた上でクライアントに向き合うこと。それによって知性を使わなくても五感でわかってくることが体感してわかってきた。
きっかけは、Giovanni先生に対して施術の練習を行った時。彼に心を見透かされていたかのように「これは知性のマインドの手で身体に触れている」「これは五感のマインドが手に現れている」「そのペースは心がこもっている」等といった具体的なアドバイスをしたのだ。そして、そのアドバイスをもとに少しずつ実践することで、先生の方で観察した「湧き出てくる熱意(excitement bubbling under)」が現れてきているような気がする。
その能力を養う上では、内面にもっと目を向けること。それを2人の先生は、自分の内面にもっと大きなスペースを作ることと表現した。おそらく、今まで自分は読書や心理学を通じて他人の考え方を身につけることに専念して自分の内面に自分に必要なスペースを作ることを怠ってきたのだと思う。自分の中に答えがあるのにあたかも他人に答えを求めているかのように。おそらく、もっと自分を信じることを通じて、他人を信じることにつながっていくのだと思う。
「【旅コラムVol.46】読書から離れて」でも取り上げたが、読書から離れてみると自分の内面のスペースは意外と小さかったことに気づいた。スペースはロルフィングで重要であることは「【RolfingコラムVol.16】力を抜くこと(2)」で
身体内にスペースがあることに意識を向ける(英語でevoke)ことで、余計な筋肉の力が抜けていく
と表現した。自分にとって今大事なのは、自分自身の中にスペースを作ることで、相手にもそのスペースが作りやすくなる環境を整えることだと思う。
それにしてもフィードバックは今まさに自分が必要とするものであるが、その英語の表現が美しい。また、後半の4週間で何を身につけたらいいのか?その道標が与えられたかのような印象だ。これからも、初心を大事に自分の内面に目を向けることで一つ一つ手技を磨いていきたい。
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