2014年12月11日

【W#68】アルゼンチン(6)〜ブエノスアイレス(1)

ブエノスアイレス滞在が1泊2日と当初の予定よりも短期滞在であったが、興味深いものになった。ブエノスアイレスは、良い=「Buenos」、空気、風=「aires」の意味で、船乗りの望む「順風」が街の由来である。南米の中で最も美しい町の一つに数えられ、南米のパリとも呼ばれている。世界一周している人から勧められた街であり、是非訪れたと思っていた。今回、南米の春の終わりの季節に実現して幸運に思う。

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空港を降り立った時点ですでに雰囲気の陽気さが伝わってきて、違った世界にいる気分であった。パタゴニアに立ち寄ってからこの街に戻って観光する形になったが、パタゴニアとは違い、独立した都市国家というイメージが強い、ヨーロッパ色の強い印象を受けた。

二回に分けて紹介するが、一回目は、為替レートについて。

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この街を観光開始して、一番驚いたのがショッピングの店が集中するフロリダ通りでのCAMBIOを連呼する人の数。数軒毎に人が立っていたのだが、役割は外貨(主にドルとユーロ)をアルゼンチンペソに交換すること。実は、政府の公式レート(現地ではLegal rate、1ドル=8.6ペソ)よりも、闇レート(現地ではIlligal rate、1ドル=10 – 12ペソ)の方が高い(下記の写真は、国内空港で撮影されたもの)。

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しかも2014年12月10日、ブエノスアイレスからサルタへ移動した際にも同じようにCAMBIOがあったが、政府の建物と警察の真っ只中に堂々と売買が行われていた。それには驚いたが、ツアーのガイドによると警察がこういったCAMBIOに携わる人を保護することもあるらしい。

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国民がアルゼンチンペソや政府に愛想を尽かしたというのが大きい。その理由として、みずほ銀行の資料によると、米国・英国の法律に準拠して販売されたアルゼンチン国債のうち2014年6月30日に利払い期限が到来したにもかかわらず、債券保有者に支払いが行われなかった。しかも、1ヶ月の猶予期間を経ても支払いが行われず、債務不履行(デフォルト)となった。実は、アルゼンチンでデフォルトを起こすのは今回が初めてではなく過去に何度か起きている。アルゼンチンの通貨はこれで南米の中で最も信用度の低い通貨になってしまった。

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日本も国家としての借金が多く他人事に思えないようなこの現象。想像するだけでもぞっとする。ただ、街の外の人からどれだけその問題が深刻なのかは判りにくい。

今回、CAMBIOの人に2回ほど外貨の交換を依頼した。その際、レートのネゴを行い、そのまま人通りの少ない建物に案内された。場合によってはドアがロックされることもあるが、基本的に危険は少ない。ただ、偽札があるかどうかについては確認が必要で、現地のガイドに確認してもらうこともあったし、実際に偽札も見せてもらったこともあった。インクジェットで印刷されたものでわかりやすいが、精巧にできているものもあるらしい。

基本的に、アルゼンチンを旅する場合にはドルかユーロを持っていたほうがいい。円も持っているが非常にレートが悪く損する。私も幸運なことにドルとユーロを保有していたので、無事交換できた。しかも、アルゼンチンペソへの交換しすぎは禁物。というのは、アルゼンチン国外へ出ると、外貨への交換レートがどうなっているのか不明だし、下手をすると交換してくれない可能性もあるからだ。

通貨の価格が適正かどうかについて調べるのに一番いいと思うのはスターバックス。ということで、スターバックスで、いつものようにマフィンとチャイ・ティ・ラテを購入。通常ならば700円近くかかるが、アルゼンチンペソで60ペソかかった。1ドル12ペソとして5ドル(約600円)。政府の実勢価格(1ドル=8.6ペソ)で決められているっぽく、100円程度安く購入できた。

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次回はブエノスアイレス観光について触れたい。