2014年12月12日

【W#70】アルゼンチン(8)〜サルタ

2014年12月10日よりブエノスアイレスからリマへの35日間の旅が始まった。G adventure社にツアーとして申し込み、バックパッカーの15人前後と移動することになる。アメリカ、ドイツ、ニュージーランド、英国出身の人たちとどのように旅を共有していくのか?本当に楽しみだ。

最初の目的地はサルタ。ブエノスアイレスのホテルを午前4時半に出発。早朝の飛行機で移動した。サルタの標高は約1,200メートル。これから富士山よりも高い4,000メートル(最大で5,000メートル)へ向けて動いていく予定だ。

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サルタ市は、ワインやタバコの産業で有名でアルゼンチンの経済を支えているとのこと。また、スペインのアンダルシア地方に似ているとも言われているらしい。一方で、インカ帝国の影響も受けており、インカ帝国に関連する資料も美術館で展示されている。

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興味深かったのは、午後1時〜午後3時までの間はシエスタの時間。店が完全に閉まってしまうという。実際に午後3時頃ここを歩くとほとんど閉まっていることに気がついた。噂では聞いていたが、実際あるということは正直驚いた。

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市内にはロープウェイもあり街の全貌をみることができる。

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夜にはサルサ音楽の聞くことができる店で旅仲間と共に食事をとりながら楽しむことができた。

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2日間の滞在中に乗馬の体験もできた。2時間半にわたってゆっくりと草原を旅するのは、モンゴル以来。馬は心を落ち着かせてくれるのでいい。

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今回、現地に詳しいガイドからアルゼンチンリラの為替に関してさらなる情報を伺うことができた。1991年までに当時激しいインフレを克服するため政府は1アルゼンチンペソを1ドルという固定相場を設定したところから始まった。海外から投資が増え、通貨としてのペソは上昇、アルゼンチン人は安くなった外国製品を買うようになった。ただし、 輸出産業に対しては通貨の価値の上昇は不利となり(円高によって輸出産業が勢いが良くならなくなるのと同じ)、1999年に最大の貿易輸出先のブラジル(輸出の3割を占める)が経済危機に陥ることによって外貨獲得手段がなくなってきて、アルゼンチン国内経済が悪化していった。

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ドルの固定相場がそのまま継続せず、変動相場制に移行していれば輸出産業が盛り返せるチャンスがあった。固定相場の変化がなかったため、経済が復活のきっかけが与えられることなく、政府の借金もさらに増大していく。国民は米ドルで預金や借金(住宅ローンや自動車ローン)していて、変動相場制になりリラが安くなると借金がさらに膨大するからだった。アルゼンチンの経済の悪化に伴い、海外の金融機関が米ドルをアルゼンチン市場内から引き上げることが重なり、アルゼンチン政府が積み重ねてきた借金(債務)を米ドルで支払いを行おうとしても行えなくなった。

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そこで、2002年に政府が預金封鎖を断行した。国民のドルの引出額の制限と、強制的にドルからアルゼンチンリラへの切り替えが実施。通貨が安くなり、輸入品が高くなることによってハイパーインフレが起きた。ものが買えなくなり暴動、そして治安の悪化に伴い外国人がアルゼンチンから出て行くといったことが起きた。サルタも例外ではなく、ここに住んでいたペルー人もその当時ほとんどが国外へ出て行ったらしい。

ガイドによると、2012年のレートでアルゼンチンリラは政府レートで5、闇市場で8。一時、闇市場レートで15まで悪化。政府があわててレートを8に修正し、闇レートが12にまで戻ったらしいが、リラ安はいまだに改善できていないとのこと。

南米の他の国ではこういったことが起きていなく、安心して現地の通貨を変えることができるのだが、アルゼンチンではそれが無理。改めて、お金というのは信用をなくすと単なるペーパーに過ぎないということを再認識した(下記の写真は偽札。旅仲間がタクシーを利用した際に受け取ったもの)。

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いよいよ、2014年12月12日から国境越えでチリへ。高地を通るのでどうなることやらと思いつつ、午前6時発の12時間にわたるバスの旅。バスに揺られながら楽しみたい。