2015年4月30日

【R#95】歩行(1)〜足の構造

ロルフィングにおいて注目する2つの動作は呼吸と歩行だ。呼吸については4回にわたり本コラムで触れたので、もう一つの歩行について触れたい。

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歩行に重要なのは、下半身が地面をしっかりと受け止めて(重力とともに地に着いている状態)た上で、上半身の可動性を増す(方向としては上に向かう)こと(ロルフィングにおいてはセッション2で重要となる。その点は【RolfingコラムVol.13】で触れた)。

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歩行においては脚(下肢)が重要な役割を果たす。まず、骨から見ていきたい。骨盤の下には大腿骨(だいたいこつ、Femor)がある。膝の下には脛骨(けいこつ、Tibia)と腓骨(ひこつ、Fibula)の2つの骨がある。この2つの骨は、骨間膜(interossious membrane)と骨膜(periostea)によって包まれて一つになっている。骨間膜によって、骨を動かすために必要な筋肉が付着するための面積を広げる役割を果たしている。

1、2と来たら、次は3。距骨(きょこつ、Talus)、踵骨(しょうこつ、Calcaneus)、舟状骨(しゅうじょうこつ、Navicular)。3つの骨は距骨下関節(Sub-talar joint、もしくはtalo-calcaneo-navicular joint)を形成し、共同で働いていて重力による重さを2つのアーチ(アーチについては後述)に伝える。距骨下関節は足の回内・回外(Pronation/supination)の動きに関わっている。

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次は4。足を上から見ると次に現れるのが、3つの楔状骨(けつじょうこつ、Cuneiforms)と1つの立方骨(りっぽうこつ、cuboid)。舟状骨は3つの楔状骨とつながっており、立方骨は踵骨につながっている。

最後に5。5つの中足骨(ちゅうそくこつ、metatarsal)のうち、足の内側にある3つの中足骨は、楔状骨と足の外側にある2つの中足骨は舟状骨につながっている。

関節で重要になるのが、足首(ankle)の脛距関節(Tibiotalar joint)と距骨下関節を分けて考えることだ。脛距関節は、背屈・足底屈(dorsi-flexion/plantar-flexion)の動きに関わっているためだ。

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ロルフィングのセッション2において、

「地面をしっかりと受け止め土台となる足をどう施術するか?」

が重要であると書いた(【RolfingコラムVol.13】参照)。その際、上記の2つの関節(脛距関節と距骨下関節)の動きの違いが意識できるように、身体を整えていくことを述べた。

足は足首を形成する脛骨を頂点にピラミッド構造を取っている。足の母指、小指と踵の3点でピラミッドができているが、そこには3つのアーチを形成する。内側縦アーチ(Medial lateral arch)、外側縦アーチ(lateral longitudinal arch)と横アーチ(Transverse arch)だ。この3つのアーチのバランスが足の安定性が決まる。アーチの役割は、足を蹴り出す際のバネ、重さからの衝撃からのクッション、足底の筋肉や神経の保護の3つである。

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また、骨格からもアーチの大切さを知ることができる。

下記の写真で示しているように、足というのは骨格からみると、外側に距骨があるため、筋肉による支えがないと内側に倒れるような構造をとっている。アーチをもつ意義は、こういった骨格からもその重要性がうかがえる。

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次回、歩行について取り上げる際は、足と下肢との関係を述べたい。