2015年6月9日

【Y#19】TaoZen Workshopへの参加(2)〜瞑想(2):瞑想とは?

前回(「TaoZen Workshopへの参加(1)」参照)に続き、瞑想について取り上げたい。

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TaoZenは、表参道駅から徒歩1分と非常にアクセスのいいところにある。5月12日に開催された説明会に参加したが(「TaoZenの説明会に参加して」参照)、ワークショップに参加するのは初。どういった形式で行われるのか?非常に楽しみにしながら参加した。

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TaoZenモーニング・プラクティスとロータス瞑想」という2日間のワークショップの名前の通り、モーニング・エクササイズと瞑想法の2つが取り上げられた。モーニング・プラクティスは、呼吸法、気功、瞑想などのエッセンスを融合したプラクティスで、自分のペースで10分程度でできるもの。2日間のいずれも午前中にその技法について学ぶ。この練習法については、言葉にするよりも実際に受けていただいた方がいいので、説明は割愛する。ご興味のある方は、TaoZenのHPをご参照ください。今回は、瞑想の技術論というよりも、瞑想というのはどのように考えたらいいのか?について書きたい。

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大内さんによると瞑想とは、その人その人が生きるようにするためのツールの一つ。それを、ART of LIVINGと表現した。ここでいうのは、ARTISTがARTを表現する意味でのART。大内さんによると ARTには、3つの要素が必要だという。

  1. 技=TECHNIQUE
  2. 美・情感=ESTHETICS
  3. 哲学=PHILOSOPHY

生きるためのARTであり、死ぬためのART。その場で消えてしまうART。

「なぜやるのか?」=哲学

という要素が大切だという。なぜならば、1と2のみだと自分が上手くなることに専念することにつながることから、傲慢になるからという。考えてみれば、ヨガの練習も同じで、なぜやるのか?という視点が抜けると、下手をすると自己陶酔になってしまう。

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興味深いのは効用について話した時。

瞑想の効用はいろいろとあるが、実はなぜいいのかわかっていない。

という。確かに効果があるが、それはあくまでも副作用の一つであるとも。

瞑想の説明中、最も印象的だったのが、大内さんはホワイトボードに「DOING➖BEING」という文字を書いた時だった。以前、私はDOINGとBEINGについて、【RolfingコラムVol.27】でコーチングとの関係で

DOING=何をするか

BEING=自分がどうあるべきか

のような意味で使った。

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瞑想というのは、DOINGからBEINGヘシフトさせるということ。今この=BEINGであり、それについて理由付けする必要性のないことをLOVE(愛)を例えて説明。愛というのは理由を考えれば考えるほど、それから離れていくのに対して、その逆に理由を考えなければ、本質に近づくということをいってた。

続いて、大内さんは瞑想を「自我を薄くすること」と述べた。日本に限らず欧米の教育では自我を確立するということが大切だが、薄くするというのはどういうことなんだろうか?

以前、心には4つのレベルがあり、セラピストはその4つの中で人間を判断することが大切だと【RolfingコラムVol.96】で触れた。その時に、人間の厚みを加えていく最も効果的な方法として、自分のアイデンティティーを明け渡す(吉福氏の言葉で言えば「アイデンティティーの破綻」)ことをいっている。

そこで例として、何もしないままキッパリと仕事を辞めるというのが、その力を養う一つの方法。明日からどう暮らしていけばいいのか、わからないけど仕事を辞める。そして次に移るまで時間をかけること。それによって存在の力がつくという。

その「アイデンティティー=自我」を自発的に内側から破るというのが瞑想ということになる。

問題なのは、瞑想を通じて自我を薄くすると自己防衛反応が起きてしまう。例をあげれば、「眠る」「雑念が浮かぶ」「感情的になる(泣く・怒る)」等。

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なぜ、自己防衛反応が起きるのか?

それは、その人にとって自我はComfort zone。その殻(大内さんの言葉で言えば、エゴの卵の殻(Egg Shell of Ego))を破るのはこれを失うことにつながるからだそうだ。

大内さんは、自我を円で表現。円の周囲に穴ができるというのを自我が薄まるということで例えた。その円というのが消えるというわけではなく、瞑想を通じて今ここ(Here and Now)というものに意識を向けると、だんだんと人間的な厚みが出てくることで今ここの範囲の円が大きくなっていくという。

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このように大内さんは欧米で極力、宗教色を排した形で瞑想について教えてきただけあって、私自身にとっては奥が深く、腑に落ちるような内容だったと思った。今回は紹介しきれなかったが例を挙げると、

  1. 瞑想(Meditation)と集中(Concentration)の違い:集中は一点をみつめるのに対して瞑想は全体をみつめる作業
  2. 雑念や眠気が襲った時の対処法
  3. 瞑想には順番があること(オープニング、技術、Let be(今ここ)、クロージング、To live(生活に活かす))

のような内容についても話していた。

瞑想は会陰を意識した瞑想を中心に20分程度のものを体感。これからも短時間でいいので毎朝行っていきたいと思う。

瞑想の考え方については、非常に明快に説明があったが、全てを消化するのには時間がもう少しかかりそう。瞑想は実践が大事。これからも実践を通じて学んだことを発信できればと思う。