2015年9月7日

【Y#29】プラーナーヤーマ・連続講座(2)〜瞑想・瞑想のテクニック

2015年9月4日と5日、齋藤素子さんのプラーナーヤーマ連続講座を飛び入りで参加してきた。1日目(9月4日)の模様については【YogaコラムVol.26】に書いた。今回は、2日目(9月5日)。素子さんに瞑想について興味があるので、是非取り上げて欲しいということを前日にお伝えしたこともあり、休憩を挟みながら午後1時から午後4時まで瞑想を含めインドの古典からみたヨガの考え方について学ぶことができた。今回は、アーサナと瞑想を中心に取り上げる。なお、瞑想については、過去に【氣内臓コラムVol.4】でも取り上げたので参考にしていただきたい。

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1)アーサナの指導法:アーサナを教える相手に対してスペース(私の解釈では、ここでは自由度や間と言ってもいいかもしれない)を大事にする。アーサナを伝授するときにその人の意思を確認。なんのためにアーサナをするのか?目的を明確化する。指導に指導者のエゴが入らないように。

2)アーサナとエクササイズの違い:アーサナはエネルギーが蓄えられる。エクササイズはエネルギーが消費。アーサナ自体がリラックゼーションとなる。参考に、エクササイズは動き重視、アーサナは動きよりも特定の姿勢に注目する。アーサナは代謝が変わらないか、継続していくことでだんだんと代謝が下がっていく。このことに関しては、現代的なアーサナの練習では爽快感は感じるが疲労感も出るので、私自身はそれほど実感がない。恐らく、古典では呼吸のコントロールをしないとしているのに対して、私が練習しているアシュタンガヴィンヤーサヨガは、呼吸を意識してコントロールしているのが影響している可能性がある。

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3)アーサナとプラーナーヤーマ:ストレスを感じると姿勢に変化。心が変化すると姿勢が変化するので、アーサナを通じて姿勢を整えることで、精神状態、感情に働きかける。プラーナーヤーマは、リズムが変わりやすい呼吸をある程度コントロール。自律神経(副交感神経と交感神経)を切り替えコントロールすることで心の状態に変化をもたらす。座ることの難しい人はプラーナーヤーマを実践するといい。すぐに変化が起きて座れるようになるという。

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4)瞑想:アシュタンガ・ヨガの八支則(【YogaコラムVol.14】参照)のディヤーナン=瞑想だが、内側ヨガの三段階(ダーラナー(集中)、ディヤーナン(瞑想)、サマーディ(瞑想の深まり、静寂、三昧))を全て含むのが日本の瞑想の考え。内側ヨガに瞑想が分類されることを考えると(内側ヨガ=意思関係なく行うことができるもの、【YogaコラムVol.14】参照)

「瞑想をするという意思があると瞑想をしていない」

ということになる。そのため瞑想と呼ばず、ヨガの哲学でいえば、「瞑想のテクニックを練習する」という表現になる。いずれにせよ、集中することが瞑想に近づくための第一歩。考えの一連の流れ(チェーン)の切れ目を長くするために練習していく。切れ目が広がり、集中が獲得されることで、エゴがマインドから減っていく。そしてマインドが超える次元に入っていけるという。

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5)瞑想と心:考えることをコントロールすることは難しい。そのため瞑想のテクニックでは、「作用(アクション)=様々な雑念や考え」に「反応しない=リアクション(反作用)」することを実践していく。これは、今の感覚に注目していくことにつながっている。心というのは、 すぐにその感覚と会話を始め、思考が芽生えてくる。

「心は簡単に嘘をつき、心の持ち主である自分自身も騙される。身体は嘘をつかない」

という言葉にそれが現れている。結局は思考に反応せず、ただありのまま、今を観察し続ける。その結果として不必要な考えが薄まっていき、徐々に集中できるようになる。おしゃべりをコントロールし静けさを保つことで、心の平安は比較的簡単に訪れていく。

6)瞑想のテクニックには3つあり、感覚、想像、感情のいずれかを使って行うとのこと。

感覚:ヴィッパッサナもこれに相当する。五感を利用する。例えば、全ての音に集中する。呼吸の寒暖差を感じる、空気の触れる一点に集中する、ボディスキャン(ヨガ・ニドラ)、心臓の拍動等。環境音の場合には音楽はOKだが、心の状態に波を起こすものであればダメ。ストレスがある場合、特に鬱の場合には、ネガティブな考えが出てくるため感覚をつかった瞑想は、禁忌。別の手法を使ったほうがいい。視覚の利用として、対象がはっきりと感じられるもの、集中しやすいものはOK。逆に頭の中で考えるものについては集中を途切れさせるので要注意。

想像:イメージ。7つのチャクラや色をイメージすること。身体で光が満たされる等

感情:この手法は感情を修飾するという。慈悲をつかった瞑想テクニック。良い感情を言葉で唱えると、他の感情が入り込む余地がなくなる。決まり文句を唱えるようにする。例えば、「私が幸せでありますように」等、口にすることで自分自身に影響を与えることができる。マントラ(仏教で言うところの真言)を唱えるのもいい。マントラは先生から正しい発音を学んでから意味を理解するように努める。過度にストレスがかかっている場合に一番適した方法はマントラのチャンティング。マントラ(マナス=心、トラ=守る、心を守るという意味)は唱える時に息を吐き続けることで呼吸のエクササイズになる。余計なおしゃべりも防ぐことができるし、言葉を唱えることで安心感が得られる。

瞑想のテクニックを駆使すると、眠くなることがある。その場合には、まずは休息を勧める。その後、リラックスするようになってから瞑想のテクニックを実践する。そうすると、眠くならなくなる。

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瞑想は宗教色を匂わせないために欧米ではマインドフルネスと呼ばれるようになってきているとのこと(欧米とマインドフルネスについては【氣内臓コラムVol.4】で取り上げた)。瞑想という言葉自体が宗教っぽいということで、マインドフルネスが使われるようになったのではないかと。

今回は瞑想とアーサナについて取り上げたが、スペースの関係上、西洋医学と東洋医学との違いについて述べることができなかった。それは次回に譲りたい。