【R#139】相談を受ける際に気をつけていること

セッションを提供するようになってから、7か月が過ぎた。ちょうど昨年の今、ロルフィング・トレーニングのPhase IIIを受講するためミュンヘンにいたと思うと、時間が経つのが早く感じる。毎月、気づいたことについて本コラムに書くようにしているが、ここ数回コミュニケーションについて書いているので、今回も少し書いてみたい。
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私のセッションでは、ロルフィングを提供しているのだが、
その人の抱えている課題・問題点は何なのか?
それに応じて、自分の持っている他のスキル(エネルギー・ワーク(靈氣、ソースポイントセラピー)、コーチング、タロット、キャリア・カウンセリング等)も駆使することがあるということを以前に述べた。
では、
「その課題・問題点というのはどのようにして見つけていくのか?」
この視点から相談する意義について書いてみたい。
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職業上、お客さんから相談を受けることが多い。経験上、私は相談というのはひとつのスキルだと考えている。
なぜならば、
適切な問いを発することが、相談をする側に必要
で、大抵の人は適切な質問を発していないために、悩みを抱え相談したいと思っているからだ。逆に言えば、問題が整理されれば、大抵の問題解決法というのが見えてくる。
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個人的に大事にしているのは、すぐに答えを出すのではなく現状を把握するということ。
そこで、相手と自分の思考が全く違う世界観、違った言語体系を使っているという前提で、話を進めていく。その人が抱えている問題は何か?お互いに理解出来る共通言語を使って解き明かしていく。
その際に、注意したいのは、原因追究型の質問である
「なぜ?そうなったの?」
は避け、問題解決型の質問様式をとること。問題解決型の質問の場合には、状況説明、自己正当化を通じて自分への言い訳につながっていくため、その人の抱えている問題・悩みの整理に繋がらないからだ。
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人は体験したものを言語化するときに、体験の一部しか言葉にできていない。どういった言葉を使っているのか、理解した上で、不足している情報を聞き出す。そのことで、最終的に問題解決へと導くような質問、問題へとたどり着く。
相談というのは、ある意味でその人の片付け作業を手助けするために行うもの。最終的には、相手の中に答えがあるということを理解させるものであることが大事のように思う(この点については、「答えは自分の中」で触れた(【RolfingコラムVol.133】参照)。
適切な質問を通じて相手に気づきを与えるということ。今後とも大事にしていきたい考えだ。
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