2016年8月20日

【E#109】キャリアについて〜強みより貢献

個人事業主として独立してから、1年2ヶ月あまり。2014年7月から会社という組織から離れているので、そのことを考えると組織に属さなくなってから2年となる。

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2003年4月に初めて大学の研究機関から会社組織に移ってからほぼ11年間。博士課程、研究員を経てから会社に移ったので、普通の大学卒の人と比べて10年以上も遅れをとった形の上、博士を取っていることから即戦力として求められるという意識があった。そのため、

「いつ会社から解雇をいい渡されるか?」

ということを念頭に

「どういう強みを伸ばしていったらいいのか?」

を考えてきた。結果的に5つの異なる会社組織に所属するという得難い経験を積むこととなったが、強みよりも貢献するという考え方へと徐々に変化していったと思う。

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5社に勤めたことからわかるように私は転職が多い。短所もあるかと思うが、長所として、人材のヘッドハンターと頻繁にやりとりをすることができたこと。毎年のように転職活動をしていたので、履歴書を英語と日本語でなんども書き換えた。面談予定の企業の募集要項に応じて、毎回違ったものを書くのだが、短く簡潔に履歴書を書くということが学べたと思う(Linkedinとの関係について、「キャリアと履歴書〜今を大事にすること」に詳しく書いた)

転職の経験から学んだことは

「自分の強みというのは、相手のニーズ・スペック(=勤めている会社の求めているもの)があって初めて成り立つもの」

だということ。

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つまり、自分の強みは、企業に成果という形で貢献することで初めてわかってくる。そのことから、「強み」という手段=「仕事のやり方」を磨くよりも貢献することで強みや手段が磨かれるという意識へと変化していった。

私自身、現在ロルフィングのセッションでセッションの経験数をある程度目標値化している理由として、クライアントに貢献することが、自分の強みを理解する最も手っ取り早い手段だということ。そこから、どう言った手段がを磨いていったらいいのか?がわかっているからだ。

キャリアを考える際に、自分にとって大きな指針になった一冊を紹介したい。

ピーター・F・ドラッカーの名言集を集めた「仕事の哲学」。

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ピーター・F・ドラッカーは、1989年に「新しい現実〜政治、経済、ビジネス、社会、世界観はどう変わるか」の本を読んで衝撃を受けて以来のファン。彼の本は全て読んでいている。

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1989年頃から、政府にはやることに限界があること、組織よりも個人の人生のほうが長くになるので、第二の人生を考えるべきこと、非営利機関(NPO)が社会貢献に対して重要な役割を果たすなど、学ぶことが多い。

彼の著作の中からキャリアに関する名言を集めたのが、「仕事の哲学」だ。

例えば。。。

私は現在45歳だが、製薬会社でやり尽くした感があったことから、第二の人生=ロルフィング・個人事業主として動き出しているが、ドラッカーの言葉にかえてみると、

「順調にやってきた45歳あるいは50歳といえば、心身ともに働き盛りである。その彼らが仕事に疲れ飽きたということは、他への貢献、自らの成長のいずれにおいても、第一の人生では行き着くところまで行ったということであり、そのことを知ったということである」

となる。

また、キャリアを考える際には、

「先進国社会は、自由意思によって職業を選べる社会へと急速に移行しつつある。今日の課題は、選択肢の少なさではなく、逆にその多さである。あまりにも多くの選択肢、機会、進路が、若者を惑わし悩ませる」

「選択肢を前にした若者が答えるべき問題は、正確には、何をしたら良いのかではなく、自分を使って何をしたいかである」

と選択肢の多さと自分を使って何に貢献していくのか?について書いている。

そして、最初についた仕事については、

「最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事に就く確率は高くない。しかも、得るべきところを知り、向いた仕事に移れるようになるには数年を要す」

というのだ。

ロルフィング・セッションでは、

「私の強みって何ですか?」

と聞かれることが多い。最初の頃は強みというのを分析し、どう伸ばしていったらいいのか?を中心に考えてきた。今は、顧客へどのように貢献するか?顧客の悩み・ニーズを聞いた上で、武器=強みを作るという意識へと変化している。

個人として活動してまだ1年2ヶ月。今後とも貢献というキーワードを大事に前進していきたい。

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