2016年10月28日

【B#37】LIFE SHIFT〜100年時代の人生戦略

2016年10月27日(木)、大手町の「三井住友銀行東館ライジング・クスエア」にて「LIFE SHIFT〜100年時代の人生戦略」の講演会が開催された。

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London Business SchoolのMBAコースで教鞭をとるLynda Gratton教授は、「キャリアについて考える(2)〜全体像を知る」に「ワーク・シフト」という本の出会った経緯について紹介した。

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今回の講演会は、「ワーク・シフト」の考えをさらに深化させた「ライフ・シフト」の出版記念(翻訳版は2016年10月に発売、東洋経済出版社)として、Lynda Gratton教授の来日のタイミングに合わせ行われた。

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前半は、本についての45分間の講演。

後半は日本人ゲストを交えたパネル・ディスカッションが行われた。興味深かったのは、安倍晋三首相の奥様の安倍昭恵夫人もメンバーの中に入ってたことだ。

過去200年にわたって、先進国では10年ごとに2年平均寿命が延びている現状があること。今後100歳まで生きた場合にはどのような人生戦略を立てていったらいいのか?長く生きることに関しては、ネガティブ(ボケる、死ぬ)といった側面ではなく、どのようにポジティブに捉えたらいいのか?地に足についた考えをもとに講演会が行われた。

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講演の内容は以下の6つに分けて紹介。

1)なぜ人は長く働く必要があるのか?

2)3段階ストーリー(大学卒業 → 会社勤め(終身雇用) → 引退・年金暮らし)が通用しなくなる。

3)無形資産(Intangible Asset)がより重要になる。

4)家族のあり方についても変化が訪れる。

5)会社(Corporation)はより多様性が求められるようになる。

6)政府はより現実対して適応が求められる。

私が気になったのは1)〜3)

100歳まで生きるとなると、定年が65歳だと通用しなくなることを数字で紹介。1985年生まれの場合には、収入の17.2%、1998年生まれの場合には、収入の25%をそれぞれ貯蓄しないと、引退生活を送れない現実がある以上、長く働く必要があるという。

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同じ仕事を一生続けるのに、企業の寿命よりも個人の寿命が長くなることが予想されるため3段階ストーリー(大学卒業 → 会社勤め(終身雇用) → 引退・年金暮らし)が通用しなくなる。

そのことから、

・Explorer(冒険者)

・Independent Producer(独立プロデューサー)

・Portfolio Stage(ポートフォリオ段階)

・Transition(移行)

の4つの考え方を身につけることが大事。

22歳で働いたとしても、80歳になって同じ会社の同じ仕事が残っている可能性は低い。そういった時代にどういった戦略を立てたらいいのか?自分を見つめ直してみる(Explorer)、色々と試してみる(Independent Producer)、新しい知識を身につける(Portfolio Stage)、仕事の業種を変える(Transition)が必要になる。

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私の例で言えば、

Explorerは、私が2014年8月〜2015年6月までしたように世界一周して、世界を知る等、世界観を広げてみること。

Independent Producerは、ロルフィング・セッションの提供を個人事業主という形で行う。

Portfolio Stageは、ロルフィングの学校、世界一周の旅、タロット講座、自分軸セミナーの提供等。

Transitionは、製薬会社の会社員からロルフィング・セッションの提供へ変化。

となる。

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そしてそういった時代には、売買が可能な有形資産(貯蓄、土地、年金)よりも無形資産(生産性(Productivity)、活力(Vitality)、変身(Transformation))に注目したほうがいいという。

生産性は、知識、仲間、評判の3つのキーワードで話を進めていたが、業種が変わることを前提に仕事を捉える際に、どういった仲間と知り合っているのか?そしてSNSのLinked Inの取り組み等の紹介があった。

活力は、健康、バランスのとれた生活、自己再生の人間関係(Regenerative Relationship)の3つ。特に長期的な人間関係を築けるかどうか、というのは大切と説く。

変身は、自分のことを知ること(Self Knowledge)、多様なネットワーク(Diverse Network)が必須。自分と違う年齢層、背景の異なる人たちと接することが選択肢を広げる秘訣だということを述べていた。

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後半の対談については、安倍昭恵夫人の話が印象的だった。安倍第一次政権の時、諸外国の人たち接していくうちに勉強することが大事であることを痛感。大学院に入り直したこと、山口県の下関市でのゲストハウスを共同経営者とともにOPENしたこと、クラウドファンディングを使って資金調達を行ったこと、世界平和をどのように実現するのか?そのために少数派(女性、LGBT、少数民族、子供)とどう繋げるのか?馬で選挙演説をするのはどうか等、正直にフランクに話されていたのが印象的だった。

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他のメンバーからも、国内留学制度(大学間の交流)、田舎と東京のDual生活をすることなど多岐にわたるアイデアも取り上げていた。

あっという間の2時間。キャリアについて自分の考え方がさらに進化したと思う。自分の人生はまだまだ時間があるので、色々な道を模索しながら前に進んでいきたい。

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