2016年11月15日

【B#40】企業文化について〜グーグル社とスマート・クリエイティブ

ほぼ日刊イトイ新聞の関連本を読むようになってから企業文化について考えるようになった。その経緯は是非「「ほぼ日」から学ぶ〜人の感情と価値観」に書いたので、チェックいただきたい。

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最近、自分軸セミナーでマインドフルネスについて取り上げるために本を幾つか手に取って読んでみた。手に取った本については「マインドフルネス」に書いた。その中で興味深かったのは、Googleでの取り組み。15年ITエンジニアとして活躍したBill Duane(ビル・ドゥエイン)氏がふとしてきっかけでマインドフルネスと出会う。そこで、よろ多くの人たちがマインドフルネスの恩恵が得られるように、自分のキャリアを変え、現在人材開発部門に所属して、マインドフルネスを伝えるのに中心的な人物として活躍している。

その経緯については「グーグルのマインドフルネス革命」にビル・ドゥエイン氏へのインタビューとともに記されている。

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なぜ

「Googleという会社からこのような発想が出てくるのか?」

非常に興味があったので、昨今に読んだ本から気になることを「企業文化」という観点から言葉を拾ってみた。

以前「In The Plex: How Google Thinks, Works, and Shapes Our Lives」(邦訳:スティーブン・レヴィ「グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ」)という本を読んだ時にグーグルの企業文化について書かれていた。

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著者に対してMarissa Mayer(現ヤフーCEO)が回答したのは、

グーグルの創業者のラリーとセルゲイはマリア・モンテッソーリの教え子たちだということを理解すること抜きにグーグルの文化を理解することはできない

とのこと。

イタリア人医師だったモンテッソーリは、

「子供には興味のあることに対してある程度の自由が与えられるべきだ」

と考えていた。

そこから、

「なぜそのようになっているのか(Why should it be like that?)」

と小さい頃から受けていた教育がそのままグーグルに継承され、権威者(authority)であっても、「なぜ?なぜ?」と絶えず挑戦するような姿勢を持つようになっていったということ。

それは、グーグルの元CEOのエリック・シュミッドが共著で記した「How Google Works」(邦訳「私たちの働き方とマネジメント」)に書かれているグーグルのスマート・クリエイティブ(Smart Creative)をどう意味づけしているのかに現れている。

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経営学者のピーター・ドラッカー(「フィードバックと強み」参照)の著書で度々取り上げる「知識労働者(Knowledge Worker)」という言葉がある。その考え方をインターネットの時代に合うよう形でSmart Creativeと表現。

私たちの働き方とマネジメント」では、具体的にこのような人物というのはどういった存在なのか?ほとんどの本の内容はこの存在についてを言語化している。さまざまな実例を挙げていたが、

「全員に共通しているのは、ビジネスセンス、専門知識、クリエイティブなエネルギー、自分で手を動かして業務を遂行しようとする姿勢だ。これが基本的要件だ」(同書より引用)

と言っていたのが印象的だった。

そのためにも、グーグルがとりくんでいるのは

「特定の考え方を押し付けることができないのであれば、彼らがものを考える「環境」をマネジメントするしかない。それも毎日喜んで出社したくなるような環境を作るのだ」(同書より引用)

それは企業文化と結びつくと、クリエイティブなエネルギーが職場全体に湧き上がっていくということになる。

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そのためにもどういった人材を採用するのか?その仕組み作りが大切。そこで、人事の仕組みについても、同書にある程度触れていたが、Googleの人事トップのラズロ・ボックの本ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える」を読んでいる最中なので、同書を読み終えたら、また本コラムにまとめてみたいと思う。

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