2017年1月2日

【E#141】自分軸とは?(2)〜「思い込み」と「ジャッジすること」 に気づくことが大切

ロルフィングのセッションを受け、実際にロルフィングを提供するようになってから、どのようにして自分軸に興味をもったのか、年初のコラムで書いた(「自分軸とは?(1)〜意識して選択・決断すること」参照)。

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そこでは、人というのは承認を受けたいという気持ちが、食欲、性欲、睡眠欲と同じように欲求。欲求の一つなので、「承認欲求」は自分の中に無意識的・自然発生的に生まれてくることを取り上げた。

そのため自分軸という考えが必要となる。

何故ならば、自分が何を大事にしているのか?を明確にし、意識していないと

他人からの承認を得る=「他人軸」

の基準で物事を判断してしまうから。

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そのためにも大事なのは、世の中は「概念」と「思い込み」でできていることを知るということ。

ここでいう

概念とは、「人間が決めた約束事」

思い込みとは、「無意識的・意識的に身につけた物事の見方」

という意味で使いたい(詳細は「概念と思い込み〜中級講座パートAの振り返り」参照)。

人間は社会的動物だということを聞いたことがあるかと思うが、基本人間は他人から物事を学んだ上で、世の中の仕組みを知る。他人の中で一番影響力があるのが、両親。次に兄弟、学校の先生、生徒仲間、友人、仕事の同僚、と人は出会っていく。

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吉福伸逸さんの本「吉福伸逸の言葉」では、

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「人間の関係性には健全な関係は一つもなく、関係を築き直すためにはその人と一度別れて、新たに出会い直す必要がある」

と書いている。

例えば、

親と子は、親子関係という形で出会っているが、子供は、母や父という役割を担った人間の側面としてしか見ていなく、一人の人間としては出会っていない。子供の目から父母を一人の人間として出会う。それが「本格的な出会い」の意味。それができるようになれば、これまでのような強い執着や拒絶から離れることができる。出会って別れるというこの方法は、自分の中の母親像や父親像と別れることにつながり、他のすべての人間関係、自然や社会とも応用することができる。

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母、父というのは、役割を勝手に相手に与えた「思い込み」と解釈することができる。「思い込み」があると、

良い・悪い

好き・嫌い

といった基準もできる。それを一度手放すと、違った見方ができて、自分のみならず、相手のありのままを受け入れられるようになる。

もう一つ厄介な「思い込み」としては現状維持がある。

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吉福さんの言葉を借りれば、

「実際にいろいろな人と出会ってセラピーをやってみても、人はなかなか成長しない。人間の成長というのは大きな幻想だと僕は実感してきたんですね。ただ、 そう思っても作業はずっと続けていったわけです。そうして僕が多くの人を見て思ったのは、子供から成長していき、ある程度のところまで来るとそこで成長は止まってしまい、その先にはいかなくなる。それからあともほぼ変化を起こすことはない

というのは、

「自我は現状維持に常に腐心しているからです。極めて保守的なんですね。その自我を最も脅かすのが現状の破綻なんです。その現状を破綻させることによって「あなたの立場は私の全てを支配している立場ではない。一歩さがりなさい」と自我に自分のいる位置を教えるんです」

これも一種の思い込みを外していく作業だ。

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人間関係、現状維持などは、自分で無意識していなくても出て来るもの。そして、こういった思い込みがある段階では、

他人から与えられた軸で

善悪、好き嫌いを基準にジャッジしていく

ことにつながっていく。

前に書いた通り、人というのは教育を通じて学ぶ動物であり、「思い込み」や意識は人から学ぶことで身につく。

「無意識に身についた習慣をどのように意識化するのか?」

人から学んだ習慣、思考が思い込みだということを理解できるようになると、

「自分でどのように意識して、それをコントロールしていったらいいのか?」

という発想となり、自分軸を明確にしていかなければならない、という発想に結びつく。それこそが、本コラムで度々触れているように、自己受容へとつながっていく考えだ。

ただ、自分軸というのは習慣化できていないと元に戻る。次に、自分軸と習慣化、マインドフルネスとの関係について考えてみたい。

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