【R#173】ミュンヘンのトレーニングについて(5)〜松田麻衣子さんとの交換セッション

2016年12月から2017年2月にかけて、ロルフィングを学んでみたいという日本人からの問い合わせがあり、ミュンヘンのトレーニングの説明を行う機会も少しずつ増えている(ヨーロッパのトレーニングについては「ミュンヘンでのTrainingについて(1)」「ミュンヘンでのTrainingについて(2)」「ミュンヘンでのTrainingについて(4)」、総括については「トレーニングの振り返り」に書いたのでご参照いただきたい)。
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話を伺っていると、ミュンヘンのトレーニングでの日本人は、Phase Iで2人、Phase IIで2人参加しているという(2017年2月現在)。
ヨーロッパの先生はみんな英語が母語ではなく外国語。そのために、英語を当たり前のように操るアメリカと違い、英語の喋り方は非常にゆっくり。
ヨーロッパ(ドイツ)で教育を受けて、多様な文化背景をもつヨーロッパならではの、意見を尊重してくれることや、話を聞いてくれるということを発見。日本とヨーロッパは意外と近いということも実感した。
その経験から、ドイツで受けた方がいいと思っているので、日本人が着実に増えているというのはいいことだと思っている。
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その中の一人で、2017年2月20日からPhase IIIのトレーニングを受ける予定の桑原麻衣子(以下マイコさん)さんが、2017年2月にセッション・ルームにお越しになり、ロルフィングの交換セッションを2度行うことができた。
マイコさんは、元々システム・エンジニア(SE)としてご活躍されたそうだが、ロルフィングとの出会いを通じて、学びたいと思うようになったという。その経緯とドイツのトレーニングについて、ブログ(「2016年からロルフィングの勉強開始!日々の備忘録」参照)に書いているので、是非ともご参考にしていただきたいと思う。
ボディリーディング(ロルフィングにおける身体の見方)や身体感覚というものを確認するという大きな目的があり、私なりの捉え方を説明。
Sharon Wheelerから伺った話だが、ロルフィングの創始者Ida Rolfは、ボディリーディングを教えることができなかったという(Sharonから伺った話については「Bone Work(5)〜最終日:Sharonの話(2)」参照)。私も様々な先生に伺ったが、やはり明確な答えを得ることができなかったことを考えると、できるだけクライアントさんの身体を分析的に深く見るのではなく、気になったところをパッと気づくような形に留めた方がいいということを伝えた。
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さて、交換セッションについて。
1回目の交換セッションは、身体の変化を感じることができないということで、セッションの最後に必ず行う首と仙骨のワークを中心に行う。足を地面についた上、自分の体制を整えて、手や首、背骨を緩めていくことに時間をかけることを伝え、しばらく待つ。すると、手から身体が緩んでいくということをマイコさんは感じられるようになったという。
2回目の交換セッションは、セッション6の復習。仙骨、座骨を中心にお尻の方へのアプローチを行うことで、下半身と上半身を後ろからつなげていくセッションなのだが、ロルフィングのセッションの中で一番難しいとも言われ、私もPhase IIIで練習することでようやく何をしたらいいのか?が理解できたというぐらいなので、マイコさんがそこを中心に復習したいというリクエストを頂いた時には、その気持ちがよくわかった。そこで、手を使わずに、肘や手の甲、手のひらなど、身体に負担がからない形でどのように身体へのアプローチをとったらいいのか?を中心に復習をしていった。
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最終的には、2回とも疑問点は解決されていったのではないかと思う。Phase IIIはPhase IIで学んだことの復習が中心。練習すれば、どのようにセッションを組み立てていったらいいのか?はわかるような内容になっている。
マイコさんには、ロルファーとしての認定はそれほど難しくない。今後どのように集客するのか?の方がはるかに大事とも伝えていき、2016年12月にお会いした時にも伝えたが、自分の連絡先を記載したホームページ(もしくはFacebook)や自分が発信できる媒体(ブログ)を準備したほうがいいということをアドバイスした(その時の模様については、「ロルファー・大塚英文さん(2)」参照)。
2017年4月には新たなロルファーが埼玉に誕生する。ロルファーという職業は本当に楽しい仕事だと思っているので、マイコさんには是非ともトレーニングを楽しんでいただきたいと思う。
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