2017年3月5日

【B#50】キャリアを考える際にオススメしたい本〜何を大事にしているか?

職業柄、頻繁にキャリアについて相談を受ける。その人の中に答えがあるのだということを優先にしつつ、必要に応じてアドバイスを送る。

時には本を紹介したりする。

今回は、その本を何冊か紹介したい。

一冊目は、新装版「ほぼ日の就職論・はたらきたい」。

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これから社会に出て行く学生向けに書かれた本で、

「はたらくこと」って、どういうことなのか。

それについて

「自分が大切にしてきたもの」

を考えることで見えてくると観点でまとめられた一冊だ。就職活動や面接対策もそうだが、仕事を何のためにやっているのか?を考え直す上で役立つ。

特にオススメなのは、最後の矢沢永吉氏と糸井重里氏との対談。個人で活動する上で、どのような経験をしたのか、「自分の頭で考える」大切さ、等。自分の言葉で自分の人生を語る大切さを対談を通じて学ぶことができる。

例えば、

『自分で決めたんだよ。さっきも言ったように、いろんな価値観があっていい。いろんな生き方やいろんなスタンスがあっていい。色々大変なことはあるだろうけど、自分で決めたんなら、自分の力で乗り越えて。まぁ、泣き言くらい言ってもいいよ。口の二つ三つ、言いたい時は嫁さんがいたら嫁さんに聞いてもらえばいいじゃん。でまた、二人で力を合わせて乗り越えて行くと。ただ後悔して、後悔して、自分を恨んで、つまらない人生にするなよと言っているわけ』

『俺ね、ものすごい正しいと思って走ってきたの。ものすごい正しいと思って、自分のやり方は間違っていないと思って走って、何度も確認した。何度も確認したの。何度確認しても、間違っていなかった』

二冊目は「内藤廣と若者たち〜人生を巡る18の対話」。

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建築家の内藤廣先生と教え子(東大生)たちとの対談本、内藤氏の本音が漏れることなく伝えており、つまづいた時に考えさせられる言葉が紹介されている

例えば、

答えは未来が決める。つまり、ある分かれ道で決断する時、どっちが正しいかなんて、絶対にわからないと思う。そのあとの時間を一生懸命生きて、その選択を正解にできるかどうか、という生き方しかできない。だけど、決めるときは、正解がないと思いつつも、できるだけ考えて決める』

孤独に耐えられないと、ものは作られないだろうね。これは相当きつい話ですよ。言葉で行っている以上に、なかなか辛いものがある。例えば、どんな建物でも、設計は論理的に詰めていくわけだけど、理屈によって決めているうちは楽なんだよね。でも最後に、ここは自分しか決められない、という局面がいくつかある。そこでは、理屈は通用しない』

想像力というものは、何事かを失ったときに初めて大きな振幅を持つことができるのではないかと思う。つまり大切な何かを失う、何かがなくなるということの中に、想像力の鍵があるような気がする。人間は大切なものを失った時に、それを何かで補おうとするんだね、その時に想像力が最大限引き延ばされる』

個人で活動する建築家はどのように自問自答し、自分の価値というものを見つけていったのか?そのプロセスを知ることがキャリア形成につながって行くので、興味深い。

三冊目は、石倉洋子氏の「グローバル・キャリア〜ユニークな自分の作り方

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キャリアを「オープン化」「ORをANDにする」「ユニークさ」という3つのキーワードで説明。

インターネットの技術の飛躍に伴って、情報を簡単に入手することができるようになることで社会は「オープン化」が進む。企業から個人が主人公になるので、「ユニークさ」が問われるようになる。そして、キャリアについても今までは何かを選ばないといけない(OR)時代から、ユニークさを発揮しつつ、違った考え方の組み合わせ(「ORをANDにする」)で仕事をするようになるという。事例も多いので、生き方を模索する際に役立つと思う。

6年前に発売された本だが、キャリアは異なる分野を組み合わせて考えるという思考は、本書を通じて知ったこと。自分自身も、研究者や製薬のマーケティングという異なる2つの分野の組み合わせで、セミナーという形で付加価値を提供できることができている。

今回代表的な3冊を紹介したが、今後とも、いい関連本があったら紹介していきたい。

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