2017年9月2日

【R#191】Rolf Movement – Phase 1(5)〜動きではどこに注目するか?〜Phoric FunctionとFixed Point

2017年9月1日。Rolf Movementのトレーニングも5日目を迎えた。

昨日と同じように(「身体の気づきを促すために:ゆっくり、丁寧、言語化」参照)セッション5の復習を兼ねて、体感セッション(Embodiment)から開始した。

事前に各セッション(今回のケースでは4〜7)のGeneral Goals(一般的な目的)、Regional Goals(身体の部位の目的)、Structural Goals(身体構造的な目的)、Functional Goals(身体機能的な目的)がプリントで配布。Pierpaola Volpones先生(以下Paola)の各セッションの考えがA41枚にわかりやすくまとまっている。

セッション5と6は、基礎トレーニングにおいて一番わかりにくく、Phase IIで生徒同士で交換セッションを行う際、先生に助けていただきながら、行なったという記憶が残っている。

開業してから2年が過ぎて、経験を積んだ上でのセッション5の復習は非常に有用だったと思う。

セッション4が、足裏から骨盤底までの内転側へのアプローチをしていくのに対して、セッション5は、胸郭と骨盤との関係を中心に、骨盤帯と肩甲骨帯、腹腔と胸腔内の内臓付近や腸腰筋へのアプローチと多岐にわたる。

そのため、Embodimentも複雑になっていく。Rita Geirola先生(以下Rita)のガイドに従ってEmbodimentを約30分間行ったが、座位、歩行、四つん這いの動きなど、ペースはゆっくりだったのだが、動きは目まぐるしく感じた。

セッション4で行ったRolf Movementの動きの練習は4つだったのに対して、セッション5では2つ。毎回練習では生徒同士による交換で行うのだが、今回は片方で持ち時間が1時間近くとフルセッション並みの時間のかけ方で進んでいった。というのも、セッション4以降は、深層セッションと呼ばれるだけあって、非常に奥深いところまでアプローチしていくということもあり時間がかかる。

練習に行く前に、PaolaからPhoric Functionについての説明があった。

Phoricとは

‘to carry the weight’=「重さ」を抱える

という意味で、Rolf Movementの創成期に大きな影響を与えたHubert Godardが使い始めた言葉だ。

身体は重力を感じる以上、身体は「重さ」を抱える。

「重さ」は身体全体で感じることができるが、身体が動くようになると、「重さ」に偏りが生じる。例えば、歩いている時に、軽く感じる部位と重く感じる部位が生じるように。

このように「重さ」というのは偏りを生じるのだが、Tonic Functionで書いたように、身体に2つの方向性(重さの「偏り」「動きを通じて何が見えるのか?:言葉と方向性」参照)を持つことによって、身体内に空間(Articulation)が生まれ、動きやすくなる。

2つの方向性とは、

1)止まっている部位=Something stays=Fixed Point(重さを感じる部位)

2)自由に動く部位=Something moves=Orientation(重さから比較的自由な部位)

である。

セッション5の動きの練習では、Orientationに応じてFixed Pointがどこかを中心にみた。

例えば、

1)腕(肩甲骨帯)が動いている時に、Fixed Pointは肩甲骨か?胸椎か?骨盤か?

2)骨盤帯が動いている時に、Fixed Pointは腰椎か?坐骨か?仙骨か?それとも膝?足裏?

3)胸式呼吸をしている時に、Fixed Pointは胸椎か?頚椎か?肩甲骨か?

4)腹式呼吸をしている時に、Fixed Pointは足裏か?骨盤か?胸椎か?腰椎か?

等。

これらを動きの中で意識(もしくはロルファーによってガイド)することによって、余計に入っていた力が解放され、必要な箇所(深層筋)の力を使えるようになることが、練習を終えてから成果として実感できた。

Rolf Movementはロルフィングのセッションに変わるものでは決してないが、動きをセッションに取り入れることによって、より身体内の意識を高める上で役立つツールといってもいい。あと2日間。練習や先生からのフィードバックを通じて、より手技の精度やセッションの理解度を高めていければと思っている。