【R#183】25日間のトレーニングから学んだこと〜2017年末を迎えて

2017年12月31日。いよいよ2017年も最終日になった。
2017年は、引っ越し、ホームページの改定、プロフィール写真の撮影等の個人事業主としての活動を伝えるための環境整備や料理イベント、読書会を開催を開催した(詳細は「2017年末を迎えて(1)〜読書会の開催:価値観の似た仲間との出会いの場」参照)。
2017年はロルフィングの手技を磨くため、国内外のワークショップにも参加した。
IMG_6650
1月には、シアトル在住のSharon WheelerのCranio Work(「Cranio Work(3)〜Sharonの話(3):セッションで何を心がけて行ったらいいのか?」参照)に参加。
Ida Rolfから直接教わった数少ないロルファーの一人から2016年11月に続いて学ぶことができた。
ロルフィングの10回セッションのうち、ロルフィングの創始者、Ida Rolfが7回目のセッションで何を伝えていたのか?深く掘り下げていった。
17202958_10155885642029307_6097406255725777330_n
3月には、日本ロルフィング協会(Japan Rolfing Association、JRA)の総会で、ブラジル在住のLael Keenによる「ロルフィングとトラウマ」の1日ワークショップ(「Lael Keen WS〜トラウマの考えをどのようにセッションに取り入れるのか?」参照)が開催された。
ロルフィングのアドバンストインストラクター(ロルファーとして30年経験)で、ソマティック・エキスピリエンス(Somatic Experiencing、SE)のインストラクター(SEとして20年経験)でもあるLaelから
「ロルフィングのセッションの中にどのようにしてSEのトラウマのアプローチを取りれたらいいのか?」
セッションへの取り入れ方を含め学ぶことができた。
image1
同じ3月は、Gael Rosewoodのワークショップにも参加した。GaelもSharon同様、Ida Rolfから直接学んだ一人。Gaelが創成期から関ったRolf Movementがどのようにして生まれ、発展してきたのか?を説明していった上で、ロルフィングに対してどのように動きの要素を取り入れたらいいのか?基本的な考え方とともに紹介していった(「Rolf Movementの歴史と基礎的な原理について知る」参照)。
IMG_6534
6月末から3度にわたって訪独(ミュンヘンへ)。
6月末のPeter Schwindの3日間のワークショップは2018年に開催されるAdvanced Trainingの準備になった(「Peter Schwind WS(1)〜技術をどのような目的で使うのか?」参照)。
Peterは、筋膜の研究の第一人者でロルファーであるRobert Schreib先生と並んでドイツでは有名。Phase IIのGiovanni Felicioni先生、SupervisionのPierpaola Volpones先生、日本でおなじみのKonrad Oppenheimer先生も実際に、Peterから学び、影響を受けている。そこで、Advanced Trainingの内容と、どのような手技を磨いていたらいいのか?準備に必要なことを学ぶことができた(「Peter Schwind WS(2)〜Advanced Trainingの内容、学ぶべきことは?」参照)。
Advanced Trainingは、2018年6月4日〜6月15日と10月1日〜18日に開催される予定だ。必要な単位はほぼ修得したが、Peterからは、内臓へのアプローチ(内臓マニピュレーション)の手技を磨いておいていた方がいいというアドバイスもあり、2018年5月に来日するKonrad Obermeier先生のワークショップに参加する予定だ。
IMG_6535
Rolf Movement Trainingも7月から開始。
以下の日程のワークショップに参加した。
7月7日〜9日(3日間)
8月31日〜9月3日(4日間)
10月19日〜22日(4日間)
10回のロルフィングのシリーズをMovementの観点から理解を深めることになる。その結果として、より「動き」というものをロルフィングセッションに意識的に取り入れることができ、ヨガ・ピラテイスを教えてる人やダンサーに役立つ内容を提供できることが期待できる(「Rolf Movement – Phase I(1)〜どのようなカルキュラムで進んでいくのか?」参照)。

11日間を振り返ってみると、
ロルフィングのセッションに動きの要素を取りいれることで、
1)筋肉の動きが意識しやすくするために、呼吸、動き、手によるサポートは有効であること
2)脳で行なっている動きと身体で行なっている動きを区別するため、ゆっくりとした動作が大事だということ
3)時々、先生からのフィードバックを頂くことで客観的に手技を見つめ直すことができること
4)基礎の手順は時々見直してみること
等について大きな気づきがあったと思う。
2018年1月24日からワークショップが再開され、ロルフィング10回シリーズとは別に3回セッションを組み立てるという方法を学ぶことになる。年始から動きを取り入れたセッションを提供する予定なので、是非とも楽しみにしていたい。

12月2日〜3日。大阪在住ロルファーの佐藤博紀さん(以下ヒロさん)のTENへ伺い、ソースポイントセラピー・サプリメンタルコース(以下SPTSC)を受講(「SPTSCに参加して〜どのように知識を深めたらいいのか?〜実践を通じた学びを通して」参照)。
Source Point Therapyの手技を復習するのは、1年半ぶり。ロルフィングを2年半経験した上での参加だった為、理解がより深まり、どのような形でセッションに取り入れたらいいのか?知る絶好の機会だったと思う。

2017年で参加したワークショップの日数は、合計で25日間。
手技を磨き、セッションで実践していく上で学びの多い1年だった。
2018年はAdvanced Rolfer認定、Rolf Movement Practitioner認定と続くが、学んだことを還元していくために、自分独自のロルフィングから見たワークショップも開催したいと考えているので、本コラムでもご案内できればと思っている。
2017年も様々なお客さんにお越しいただくことができた。御礼を申し上げるとともに、来年も引き続きよろしくお願いいたします。