【R#185】セミナーを開催〜身体を整える、セルフケア、筋膜について

2018年2月24日(土)、サロンZEROにて、第1回目の「ロルフィング・セルフケア」についてのセミナーを開催した。

2015年3月にロルファーとして認定を受けてから3年。
2015-03-25 16.10.10
今までロルフィングのセミナーを一般向けに開催していなかったが、2018年からは、様々なお客さんとの出会いを通じて、気づいたことを中心にセミナーを1〜2ヶ月に一度のペースで開催したいと考えている。
第1回目は、参加者3名に対して、前半は座学を中心に、後半は体感ということで2部構成で行った。
座学では、アスリートを中心にロルフィングが世界でどのように普及しているのか?フィギュア・スケートやNBA、NFLの選手を中心に取り上げ、筋膜学会で科学的なエビデンスも蓄積している現状について簡単に紹介した。
その後、
「なぜ身体を整えることが大事か?」
について、参加者とともにディスカッション。
「人間というのはありのままの姿を見ているわけではない」
という、

ボー・ロッドの「脳は「ものの見方」で進化する」の考えを紹介(詳細は「キャリアを変えること(1)〜人の縁と「ものの見方」」参照)
人間が何かを見る際、
10%は、目からの情報
90%は、脳の情報
を利用するという。
そこで
90%の脳の情報=「ものの見方」
をどのように磨くのか?
が大事となる。

「ものの見方」には
1)無意識で磨かれる部分(ボディスキーマ)
2)意識的に磨ける部分(ボディイメージ)
の2種類がある(詳細は「心理的、知覚的な変化〜身体地図」参照)
ヨガ、ピラティス、太極拳やロルフィング等は、「無意識で磨かれている部分」に対して刺激を与えることで、身体から脳の情報に対して働きかける。
そのことで、90%の脳の情報が更新され、散らかっている情報が整理されていくと思われる。

ポイントとなるのは、
「身体の末端(足や手)からの情報をどのようにして脳に伝えることができるかどうか?」
だ。
そのために、
「手や足が外部情報(環境や空間)をキャッチできる状態」=「手や足が自由に動ける状態」
に整えることが大事となっていく(足に関しては「セッション2:足を調える」参照)。
Session 2 notes, Giovanni, Oct 2014
参加者一人一人に、「手や足が自由に動ける状態」とは何か?をロルフィングのデモを通じて実感する時間も設けた。
筋膜の役割についても、
1)身体の各臓器の形成・空間づくり(内臓、筋肉の包み紙の役割)
2)身体の各臓器・筋肉間をつなげる
という2つの役割を紹介した上で、手や前腕に対してアプローチを取ることによって、肩が柔らかくなっていくことも実感いただくことができた。
あっという間の2時間。
2018年3月24日(土)、午後7時半。サロンZEROにて第2回の開催が決定しており、次回はホメオパシーの考え方について少し紹介する予定です。