2018年7月20日

【E#183】やりたいことをすると物事が実現していく〜北極冒険家荻田泰永さん講演会を通じての気づき

2018年7月19日(木)、秋葉原音頭ビルにて、エーワールド主催のイベント「北極冒険家荻田泰永さん講演会」へ参加。

自分の好きなことをやることで、応援してくれる人が増えること。その結果として、周りから助けられるということを改めて感じる講演会で気づきが多かった。

興味深い内容だったので、その内容の一部を紹介したい。

南極については、調べたことがある。

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世界一周中(2014年7月〜2015年6月に実現)に、アルゼンチン・チリの国境沿いにあるパタゴニアのペリト・モレノ氷河へ旅した(その模様については「アルゼンチン(5)〜ペリト・モレノ氷河」参照)。その企画の段階で、南極へ飛行機でいけるということは分かっていた(予算では60万円〜200万円)。

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しかしながら、特定の場所へ行くよりも、世界を一周してみる方が、面白いのと、時間の都合上、南極に2週間弱捧げるのは、難しいということで実現できなかった。

とはいうものの、一度南極と北極にいった人から直接話を聞くことができたらいいな。。。

と思っていた。

今回、友人からの本イベントの紹介で、一つの夢が実現。

参考に、演者である北極冒険家の荻田泰永さんは、神奈川出身。北海道鷹栖町在住の40歳で、北極を15回、10,000kmを徒歩した経験をもっている。2017年11月10日から1月5日にかけての50日間で、無補給単独徒歩を入れて、ソリで担ぎながら、自分の力で走破していくこと)で南極に到達している。

*無補給単独徒歩とは:外部からの補給を受けず、自分の荷物の中に食事(1日5,000 kcal分を60日分持参、合計で100kgに及ぶ;これだけ持って行っても10kg減量するという!

実は、南極は南極大陸の上にあり、大陸の98%は氷で覆われている。氷も何千メートルにも及び、南極点では2,800m、一番高いところで4,200mにも及ぶ。

そのため、南極大陸を歩いて南極点に到達する際には、ずっと緩やかな山登りで向かうことになる。そして、通常、南極は冬は寒い(4,200m地点で-85℃になる)ので、夏(11月〜2月頃)の-23℃しか下がらない時がシーズンといえる。

2018年1月5日、日本人で初めて南極での無補給単独徒歩を成功させたのだが、それよりもはるかに北極の方が難しいという。

その理由は、

1)北極は北極海のため、海の上に氷が張っている時期に行く(つまり、冬の時期)ので、寒い

2)海の上の氷を歩くのはいいが、海の動きに伴い、氷の形が変わったり、氷が動いたりする

3)氷が溶けて割れ目ができると、数百mの川ができて、ボートとドライスーツを使って動く

4)ブリザード等の吹雪によって、氷自体が動く(1日23km)

ことなど、自然とうまく予知しながら進んでいないと、成功できない。

実は、世界でも無補給単独徒歩に成功した人は、世界で一人(1994年にノルウェー人)。温暖化の影響で氷が薄くなっており、その当時と比べ難関度が増しているという。

興味深いのは、北極へ行った時には、人間が誰もが持っている直感や五感が研ぎ澄まされること。

例えば

1)シロクマの気配を感じること

2)睡眠は深く取れるが、いざという時にしっかりと目覚めて、直感が冴えること

等。

ただし、こう行ったことは東京に戻ってきた際には不要になるので、スイッチをON/OFFすることが必要。そのエピソードやPTSDのような症状も出ることも紹介した。

何と言っても、荻田さんの生い立ちも面白い。NHK番組で極地冒険家大場満郎さんが語る北極冒険談に感銘を受けて、2000年に北極へ行ってから、10年間でアルバイトで渡航費(100万円単位)を稼ぎながら、北極を旅するようになる。

10年後、北極点への挑戦に興味を持つようになり、スポンサーから資金を募る形をとる(南極点を含め1,000万円かかるため)。飛び込み営業で企業を回ったが、うまくいなかったことや、ふとしたら偶然で、寄付金が振り込まれたこと、スポンサーの一つであるパナソニックとの出会いは居酒屋でたまたま隣り合わせていた人と出会ったこと、等。お願いした覚えがないのに、結果的に愛のある人たちに助けられて行く人生は興味深かった。

一生懸命に取り組むことで、応援してくれる人が増える。スポンサーやマスコミに取り上げられる確率が高まって、さらに遠いと思っていた自分の夢が実現して行く。

自分も好きなことを仕事をしているか、そのプロセスでうまく行かなくなった時に、色々と悩む。

今回の講演会を通じて、一生懸命取り組むことで見えない力が働き、物事が実現して行くというような内容は、自分にも勇気を与えてくれた。

今年は、遠山正道さんの話(「「つながるアートとビジネス〜美学は共感を生む」に参加して」参照)を含め、講演会を聞く機会が徐々に増えている。

できるだけ、2018年の後半は、自分の世界から離れた人の話を伺えればと思っている。

最後に、この場を借りて「北極冒険家荻田泰永さん講演会」を企画した株式会社エーワールド社の大山峻護さんと桜香純子さんに感謝したい。