2019年4月10日

【P#31】からだの学校(1)〜東洋医学の基本的な考え方に触れる:陰陽説、五行説、自分で基準を作る

2019年4月7日(日)、「からだの学校【東洋医学】@Kei.K Aroma Studio(神奈川)」の講座(講座は全6日間)を受講しにKei.K Aroma Studioに伺った。

講師は札幌在住の風の音の治療院・安部雅道先生(鍼灸師、以下安部さん)。

安部さんは、大阪・北浜にあるTEN〜the space for your Life & Bodyの佐藤博紀さん(以下ヒロさん)が開催しているIMAC(当時の模様については「内臓と筋肉〜筋肉の働きが内臓にどう影響するのか?」(11月17日〜3月18日開催)参照)を受講した際に初めて出会った。

IMAC期間中に、参加者とパートナーを組んで学んだ手技の練習を行う。幸運なことに安部さんと組む機会があった。

練習をするはずが、どういうわけだが(笑)、ヒロさんと安部さんが色々と実験を始めた。経絡上にある筋肉の可動域とツボに刺激を与えた時にどのように身体が変わるのか?を調べていき、詳細は省くが、色々と身体に大きな変化が起きることを実感することができた。

私の中で、初めて東洋医学を理論ではなく体感として凄い!と感じることができた。

改めて、

「これってどのような原理が働いているのだろうか?」

「使えこなしたら面白いかもしれない」

と、IMACと東洋医学への取り組みが変化。

安部さんとの出会い後、IMACと経絡や内臓を意識して、ロルフィングのセッションを行う前にIMACで学んだ内容を取り入れたところ、ロルフィングのセッションがより効率良く進むことがわかってきた。

2019年は、IMACをヒロさんから通年で学ぶ予定だが、東洋医学の理解が深まったらという期待がある。

そこで、

安部さんから

「東洋医学の基礎を学べる講座」

の案内を2019年1月に頂き即申し込み。4月7日を迎えることができた。

期待としては、

1)陰陽説、五行説の理解を深めること

2)内臓と経絡の関係の理解を深め、IMACで行っている施術の理論的背景を知ること

3)東洋医学を西洋医学から理解を深めること

がある。

IMACでは、筋肉を可動域とつながりを意識、表そうと深層のつながりを経絡の線で考える。興味深いのは、可動域どこで取るかによって、経絡の状態がある程度目処がつく。

東洋医学でいうところの

「五臓のどこに身体が影響を受けているのか?」

が可動域でわかるのがIMACの画期的なところ。

ただし、東洋医学でいう五臓は、西洋医学でいう内臓とは違う考え方を持っているので、その違いの理解が必要となる。

その基礎的なところを安部さんの講座では知るいい機会になると思っている。

講座は、全6日、1日2コマ(午前10時〜午後3時)の合計12コマで、今回が初日だった。

プリントはわずか12ページ。コンパクトにまとまっているのが面白く、言葉もわかりやすい。

視点が

「どのように東洋医学を使っていったらいいのか?」

「本当に役立つの?」

の目で、

「陰陽説」

「五行説」

を語っているので、面白いように頭に入ってくる。

東洋医学の本を読んでみると、詳しく陰陽や五行について書いてあるが、ポイントは何か?教科書にはなかなか書いていない。

そこを、

「東洋医学は氣(エネルギー)という目に見えないものを扱う。氣だと実感湧きにくいので、イメージしやすいものを東洋の人たちは考えた。それが陰陽説と五行説

「陰陽は何を基準にするかを決めた上で、比較する。だから、比較するものによって何が陰性で何が陽性なのか変わっていく。基準は自分で決めることができるところが東洋医学の面白さ、便利なところ

「もう一つ、陰陽は、強い性質が弱い性質に影響を与えることという考えがある。寒い日だとその影響を受ける等。何を基準にするのか、と分けて考えないと、マクロビオティックの陰陽説の考え方を理解できない」

「人は天の氣と地の氣を吸収することで生きている。天の氣は呼吸、地の氣は食事。人間の選択で間違うのは食事。だから食事を理解することが大事」

等。

五行の基本の考え方も、どこにポイントを絞って考えていったらいいのか?木・火・土・金・水を人の性格(や身体の生理機能(臓器))に見立てて考えていく。

五行の便利なところは、五つにグループ分けして、そこのどこかが乱れたら、勝手に身体はバランスが整う方向へ向かうことだ。

相克や相生という考えがあり、五行はお互いに影響を及ぼすが、

私は安部さんから五行を通じて

「自ずと身体はバランスを整えていく」

という考え方に衝撃を受けた。

何と言っても、西洋医学のように、感情的要素、個性、生理機能の細かいところを分けて考えるのではなく、東洋医学は同じグループに分類し、これらを同じに扱う。そして、それを整えるとバランスが整うわけだから。

まさに、これって

「バランスを整う方向へ施術する」

ロルフィング、ソースポイントやIMACと考えに近いことが面白いと思ったし、細かい解剖学や栄養学の知識がわからなくても、いいという意味に繋がる。

この点を知った時にかなり衝撃を受けた。

西洋医学との関係について他にも、

西洋医学の考えは、客観的な外部指標を決めた上で、調べていく。その上で、集団の平均値をとって、万人にとって何が大事なのか?調べていく

のに対し、

東洋医学の考えは、客観的な指標は自分の中にある。自分の中で基準を決めて、自分の体質にあったものを陰陽、五行から調べていく

といった違いをイメージできたところも気づきとしてあった。

東西医学関係なく大事なのは、仮説検証の大切さも改めて確認。

「なぜこのようなことが起きているのか?」

といった疑問は常に持った方がいい、というところ。

5時間ほどで、陰陽説と五行説の説明ができるって見事の一言。質問が多く、脱線もあったが、安部さんはうまいことに軌道修正を行い、あっという間の時間だった。

2回目は5月12日(日)の予定。

食事や心理学的な要素も東洋医学は扱うので、体系として知っておくのは損がないと感じた。

今回の会場だったKei.K Aroma Studioは本当に素晴らしく、気の流れもよかった。

講座は10月まで続くので、楽しみつつ学んでいきたい。