2019年9月10日

【Y#81】からだの学校(8)〜経絡とは何か?〜氣と血の通り道:12本の道+ミッドラインを整えること

2019年9月9日(日)、「からだの学校【東洋医学】@Kei.K Aroma Studio(神奈川)」(開催は、Kei.K Aroma Studio)の講座(講座は全6日間)の5回目を受講した。講師は札幌在住の風の音の治療院・安部雅道先生(鍼灸師、以下安部さん)。

毎回2コマに分かれて行い、セミナーの内容の前半は、東洋医学の「血」「水」、後半は、「経絡」だった。

今回は「経絡」について取り上げたい。

安部さんとは、大阪・北浜にあるTEN〜the space for your Life & Bodyの佐藤博紀さん(以下ヒロさん)が開催しているIMAC(当時の模様については「内臓と筋肉〜筋肉の働きが内臓にどう影響するのか?」(11月17日〜11月18日開催)参照)を受講した際に初めて出会った。

IMAC期間中に、参加者とパートナーを組んで学んだ手技の練習を行う。幸運なことに安部さんと組む機会があった。練習をするはずが、どういうわけだが(笑)、ヒロさんと安部さんが色々と実験を始めた。

経絡上にある筋肉の可動域とツボに刺激を与えた時にどのように身体が変わるのか?を調べていき、詳細は省くが、色々と身体に大きな変化が起きることを実感することができた。

「経絡」をどのように理解したらいいのか?一番知りたいと思ったので、今回「からだの学校【東洋医学】@Kei.K Aroma Studio(神奈川)」に参加した。

なので、首を長くして待っていた。

5日目にして、ようやく一番知りたかった「経絡」の内容に入った。

そこで、今回も安部さんから学んだ中で面白いと思ったことを中心に書きたい。

経絡は、氣と血の通り道、全身を一周しており、縦の流れ(経脈)と経脈をつなぐ横の流れ(絡脈)の2つからなっている。

正規のルートは全部で12本(正規十二経)あると考えられている。

スタートは肺で、氣は胃から上がってくる。

経絡は陰陽があり、強さに応じて

身体の前側:太陰(肺・脾)⇄陽明(大腸・胃)

身体の後側:少陰(心・腎)⇄太陽(小腸・膀胱)

身体の横側:蕨陰(心包・肝)⇄少陽(三焦・胆)

の3つがある。

経絡は、身体の位置(前・後・横)から覚えておくと便利。実際、グループに分かれ、一人のモデルに対してテープで12本の経絡を貼っていくと、身体の各位置にそれぞれの経絡があることが確認できた。

この話は、筋肉の可動域をとるIMACと本質的に似ていて、本当に面白いと思った。

そして、経絡は手と足に分けられる。

手:胸にある臓(肺・心・心包)

足:腹にある臓(脾・肝・腎)

頭:手足の陽経

ポイントは、五臓(肺・心・肝・肺・腎)は、頭と首に繋がっていないということ。つまり、五臓(陰経)を緩めたとしても、頭や首が緩まないことだ。五感を司る五臓にも関わらず、頭や首に繋がっていない、ということは、その情報を送り届ける役割をもつ存在を想定しなければならない。それこそ五腑(陽経)の存在になる。

五臓と五腑に分ける理由は、「通り道なのか?」「それともエネルギー不足なのか?」であり、ヒロさんのIMACは可動域をとるだけでこの区別ができるので、便利だと安部さんはおっしゃっていた。

その基礎的な内容の上で、次に特殊な経絡へ。

私は一番びっくりしたのは、特殊経絡の奇経八脈を話した時だった。

安部さんのFacebookでの投稿でも

学校でほぼスルーされる奇形八脈。

鍼灸師でも8本全部の名前を覚えていない奇経八脈。

ちょっと扱いヒドイよね…

といわれている。奇経八脈。

これがすごく役立つらしい・・・。

八脈のメインは、督脈と任脈。

督脈(とくみゃく)は、全身の「陽経」を管理。身体の後側(背骨)にそって走る経絡

任脈(にんみゃく)は、全身の「陰経」を管理。身体の前側、中心を走る経絡

いずれも、陰・陽性の全体を整えるものだ。

だから、これらを先に整えてしまえば、残りはなんとか、なるのではないか。と安部さんが臨床経験を積んでいったら、驚くべきことに、正規十二経で整える場所が絞り込むことができるようになったらしい。

実は、

「督脈と任脈は身体のセンターラインを整える」

というのだ。

これには、驚いた。

ロルフィングの考えに非常に近いからだ。

実は、ロルフィングは、

1)表層のセッション(1〜3回)で表層を整えると深層+センターラインへの準備

2)深層のセッション(4〜7回)で深層+センターラインを整える

3)統合セッション(8〜10回)で統合する

の順番になっている。

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ソースポイントセラピーも似たような考えをする。

ダイヤモンド・ポイント、ブロッケージ・ポイント、エントリー・ポイント、スティック・フィギュア等は、センターラインを整えるためにあるもの(「ブループリントへの具体的なアクセスの方法+人の身体はどのように変化するのか?」参照)。

そして、Taozenで学んだ瞑想の一つ小周天(督脈と任脈を結んだもの、英語ではMicro Cosmic Orbitと呼ぶ)瞑想もそれに近い。小周天は、瞑想と関連が深く、瞑想を実践していくためには、滞りなく回ることが重要。

回すことによってボディワークでの手の感覚や太極拳、気功のやり方にも好ましい影響と変化が起きるという(「瞑想をどのように実践するか?〜小周天瞑想によって、下丹田の意識を深められる」参照)

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小周天で意識すべき5つの駅(場所)についての説明があった。

へそ

Sexual Center(恥骨のそば、関元)

会陰

仙骨

命門(へその後ろ)

の5箇所。

この5箇所への意識を反時計回りに意識を向けることで、反時計回りに循環させることで、下丹田の周辺に循環している感覚になり、下丹田に気が集まるようになる。最終的に全てのポイントを回すことで瞑想が深まると学んだが、これは身体のミッドラインを整える感覚があった。

センターラインと督脈・任脈の関係は本当に面白く、任脈の「列穴」と奇形八脈の陰蹻脈(いんきょうみゃく)の「照海」にアプローチすることで、ミッドラインが整うかどうか、シールを活用して参加者がどうなっているのか?体感していった。

経絡やツボについては色々と学ぶことがあるが、筋肉の可動域とツボは密接に関係していること。

安部さんが後半で、施術ベッドを取り出し、実演で示していったところが面白く、あっという間の2時間が過ぎて行った。

ロルフィングとIMAC、東洋医学の結びつきには無限の可能性を感じるが、西洋医学と組み合わせると威力が倍増すると思った。次回まで、可動域と五行を含め、セッションでより深めれればと考えている。

参考に、過去の「からだの学校」の記事については、下記をご参照いただければ幸いです。

陰陽五行説:「東洋医学の基本的な考え方に触れる:陰陽説、五行説、自分で基準を作る

五行論

木+火:「心・肝について:感情、生理、睡眠及び西洋医学との関係性

土:「脾について:消化器の働きを管理し、食事による影響を受ける

金:「肺について:バリアの役割と選択、腸内細菌、皮膚症状等

水:「腎・膀胱について〜エネルギーを蓄える、ストレスに対応、血液の調整等

東洋医学の概論

氣:「「氣」とは何か?〜五行論をどう結びつけるのか?と臓器間のコミュニケーション

血・水:「「血」「水」とは何か?〜どのように作られ、処理されていくのか?東洋と西洋との違いを含め