2019年11月12日

【P#35】『風邪ぐらいで病院に行くな!現役の薬局薬剤師が伝える大切な人の健康の守り方』〜どの時に病院へ行くか?

2019年11月11日(月)。ポッキーの日の午後7時半より、フリー薬剤師本舗の薬剤師・溝呂木俊介さん(以下ろぎーさん)をサロン・ZEROにお招きし、

「『風邪ぐらいで病院に行くな!現役の薬局薬剤師が伝える大切な人の健康の守り方』〜どの時に病院へ行くか?」

をテーマに風邪と病院・薬について話していたいただいた。

今回で、SKIPと共催で開催するのは10回目。

前回、管理栄養士・寺内麻美さんによる「スッキリ解決!巷で話題の「いい食品」「悪い食品」賢く選ぶ・私になるポイント」が開催された際に、ろぎーさんと出会い、ご縁がつながった(「『スッキリ解決!巷で話題の「いい食品」「悪い食品」賢く選ぶ・私になるポイント』〜食品の選び方と食品添加物について」参照)。

ろぎーさんは、ドラッグストアと調剤薬局の勤務を経て独立。フリーの現役薬剤師としてご活躍中。

インターネットラジオ・ホンマルへの定期的な出演(「みぞろぎしゅんすけ – ホンマルラジオ」参照)や、七つの習慣・ボードゲームのナビゲーター、TikTok、Youtubeを活用した動画配信など、活動が多岐にわたっているのが面白い。

今回は、本業の薬剤師の活動の中で「風邪」について取り上げ、現役の薬剤師の立場から基本的な知識や、風邪の予防法、対処法のポイントをろぎーさんに伝えていただいた。

今回のセミナーの目的は、「風邪」について学び、病院・クリニックに行くべきか否か、判断するための知識の提供。

今回の講座にあたり、岸田直樹先生から1年間学んだことを中心に取り上げていることを紹介。関連本の紹介もあった(最新の本については「誰もが教えてくれなかった「風邪」の診かた(第2版):感染症診療12戦略」参照)

 

意外だったのは、病名として風邪はないこと。

「ウィルス性の上気道感染の総称」と風邪は定義されていることをまず話していた。

面白いのは、

第一に、鼻、喉、咳の3つがあれが、風邪であり、この中に発熱が入ってないこと。

第二に、ウィルス性は、複数の臓器に感染し、2週間程度で自然に緩解すること。細菌性は単一の臓器に感染するところに特徴があること。

だった。

ウィルスがどのようにして喉から入って症状を示していくのか、についての説明も納得感があり、全身に広がっていくイメージが掴めることができた。

そして、風邪とインフルエンザの違いについても、発熱や潜伏期間の違いから抑えると、理解できることがわかった。

また、風邪と花粉症についても、ポイントが抑えられており、わかりやすかった。

次に、風邪を引いたらどうすればいいのか?となる。

ポイントとなるのは、典型的風邪型の症状。

三つの症状(鼻、喉、咳)が出ている場合には、典型的と判断し、ドラッグストアで販売している薬で対処すれば十分であること。なぜながら、抗ウィルス薬が処方されることがなく、抗生物質は効かないこと。結局は病院からは、対処療法の薬が処方されるからだ。結局はドラッグストアで得られるケースが多いので、ろぎーさんは、ドラッグストアで市販薬を求めることを勧めていた。

ただし、二度症状のピークがでる場合、細菌性の可能性も考えること。その場合には、病院へ受診してください。とおっしゃっていた。

そして、最後に抗生剤。

面白いのは効果別に分けているのではなく、どのように効果を発揮するのか?で分類していること。

抗生剤が1日1回なのか、1日3回なのか、それぞれに応じて効果の発揮の仕方が違うところ注目するといい。と話していたのが新鮮だったので、面白いと思った。

セミナーは終始、対話型。色々な質問を懇切丁寧にお答えいただき、最後まで会話が途切れることなかった。

最近、抗菌薬(抗生剤)の適正使用に関し、「抗菌薬の使用がなぜ不要なのか?」説明し、抗菌薬が処方されない場合には、診療報酬の加算(医師にインセンティブが加わる)が決まったという(下記に小児外来受診についての参照資料を紹介します(詳細は「抗菌薬の適正使用を推進する加算、対象年齢拡大へ」参照))。そのことも対話の中で、ろぎーさんは途中で紹介していた。

抗生剤の弊害について語られることが多いが、このような取り組みによって必要な人に薬が処方される取り組みは素晴らしく、今後国がどのような対策をとっていくのか、楽しみにしていたい。

今回も食事を提供させていただきましたので写真をシェアさせていただきます。

メニューは

16穀入りの玄米ご飯。

小松菜と油揚げの煮びたし

蒸し里芋の生姜みそ

さつまいもと人参の温野菜

かぼすとわかめとキャベツの浅漬け

自家製味噌のお味噌汁

デザートは豆乳ヨーグルトと抹茶ババロアのミニパフェ

になっています。

最後になりましたが、お忙しい中、講演を引き受けていただいたろぎーさん、参加者の皆様を含め、御礼を申し上げます。

*過去のSKIPの講演の内容については、以下をご参照ください。

1月の「化学農業vs有機農業」(「『化学農業vs無農薬農業vs有機農業』〜食事の材料をどのように理解したらいいのか?」参照)

2月の「栄養・サプリメント」(「『食事の栄養とサプリメントの栄養の違い』〜食事の消化・吸収について」参照)

3月の「糖質制限」(「『糖質制限を知る』〜糖質制限をすると何が起こるのか?筋肉が落ちることを含め」参照)

4月の「老化」(『老化について』〜どのように老化を考えるか?〜細胞に組み込まれたプログラムとしての老化」参照)

5月の「香りと身体」(「『香りと身体』〜嗅覚や香りがどのように身体に影響するか?何を知っていればいいか?」参照)

6月の「スキンケア」(「『自分の肌どれくらい知っている?スキンケアの基本のき』〜皮膚の構造、石鹸vs合成洗剤、ケアについて」参照)

7月の「ヘアケア」(「『髪。ヘアケアの基本のき』〜髪の構造、排泄器官としての役目、ヘア・ケア、シャンプーについて」参照)

8月の「スマートエイジング」(「『生涯ずっとスポーツを続けるために人生100年時代のスマートエイジング』〜姿勢を中心に」参照)

9月の「食品の選び方」(「『スッキリ解決!巷で話題の「いい食品」「悪い食品」賢く選ぶ・私になるポイント』〜食品の選び方と食品添加物について」参照)