2020年3月4日

【P#37】新型コロナウィルスへの対処の方法(2)〜病院へ行く必要かどうかはどう判断するか?

前回、コロナウィルスについて、一人一人が何ができるのか?

大事なのは、大事なのは、新型コロナウィルスは対処できると信じ、必要な情報をとってきて、行動することだと思う。

そのための情報の調べ方、どのようにセルフケアしたらいいのかを中心に紹介した(「新型コロナウィルスへの対処の方法〜何がわかっていて、検査の方法+どのように対処したらいいのか?」参照)。

大事なのは情報が得られるのは100%とは限らないことだ。

例えば、ウィルス検査。PCR検査を行ったとしても、ウィルスは潜伏するので身体から検出できない可能性がある(陽性であっても陰性と判断されること。結局は信頼できる情報を集め、自分で判断することだと思う。

今回は、

「どのタイミングで病院で治療を受けたらいいのか?」

についての情報をシェアしたい。

そして、医師でもない、私がどのように「風邪」を判断して、病院に行くかいかないかを決めているか、参考になれば幸いです。

そもそも

「「風邪」はなんであり、何が引き起こされるのか?」

なかなかいい本に出会えないが、実は、1冊参考になる本がある。

2019年から定期的に行っているSKIPとの共催セミナーでフリー薬剤師本舗の薬剤師・溝呂木俊介さんにご紹介いただいた本(『風邪ぐらいで病院に行くな!現役の薬局薬剤師が伝える大切な人の健康の守り方』〜どの時に病院へ行くか?」参照)で、

岸田直樹先生の「誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた:感染症診療12の戦略(第2版)」だ。

そこには

「風邪の(病態に基づく)定義」

として

「ほとんどの場合、自然寛解するウィルス性の上気道感染症のこと」

と書いてあり、わかりやすい。

参考に「上気道」は、喉、口、鼻周辺のこと(↑上記の図参照、wikipediaより借用)。

風邪を引き起こすウィルスの場合は、何と200種類!

なかなか医療機関でどのウィルスが感染しているのか?同定するのは、現実的ではない。

とはいえ、コロナウィルスは、一般の風邪の原因の10%〜15%(流行の時期は35%ほど)と言われており、多くは軽症で完治するといわれている(詳しくは「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」参照)。

そこで、注目するのは、症状だ。

風邪を典型的な症状は、「咳・鼻汁・喉」の3つ。

すなわち

「咳がある」=気管・気管支・肺の感染

「鼻症状がある」=鼻・副鼻腔の感染

「咽頭痛・喉の痛み」=上・中咽頭の感染

の3つの感染が同時期に同程度起こる。

このように異なる場所で感染が起こるので、

「ウィルス感染の最大の特徴は、複数の臓器に感染する」

ことを知っておくことが大事だ。

そして、抗生物質を使って治療の必要とする細菌の感染症は、一つの臓器に感染する

ウィルスは、人間の身体のバリアーをうまく通り抜け、人間の中にある細胞に感染。細胞の中に入り、細胞の中のエネルギー代謝の仕組みを使って、自分のウィルスを大量に作るように「潜伏」し「乗っ取る」。

潜伏期間中、ウィルスは細胞の中に隠れているため、ウィルスの検査で検出するのが難しい。

新型コロナウィルスの潜伏期間は、現時点で潜伏期間は1-12.5日(多くは5-6日)(詳しくは「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」参照)。

同期間、身体内で潜伏するため、コロナウィルスを検出するのに使われるPCR検査を行ったとしても、陽性でも陰性になってしまう(偽陰性と呼ぶ)可能性が高い。

なので、ウィルス検査(PCR検査)自体、完璧な検査でないことを認識する必要がある。

人間の身体の中でも、ウィルスは「目に見えない」ため、ウィルス自体を排除するためには、対処療法か自然治癒力に頼らざるを得ない。

その意味では、人間の身体はよくできていて、しっかりと休んで、「免疫力」を高めるような生活を送れば薬に頼らなくても(頼る場合には、市販薬で対処する)、大半は完治する。

参考に、中国疾病対策センター(中国CDC)の、新型コロナウイルス感染症と診断された約44,000名(2020年2月11日現在)のデータを見ると80%は軽症になるらしい。

ただし、治癒期間に免疫力が低下した場合、厄介なことが起こる。

細菌性の感染が起こるからだ。

というのも、ウィルス性の風邪は7日あたりで症状が収まり、2週間ほどで自然治癒するが、ウィルス性の風邪にかかっている最中に、細菌に二次感染する場合は、話は別になる。

いわゆる「ぶり返し」だ。

その結果、肺炎やその他の臓器への影響が強まる。

このことから、やはり「風邪」を引いたら絶対安静は重要だと思う。

結局、風邪が重い場合には、2つのピークになる。

前半にウィルス性、後半に細菌性と。

その場合、岸田直樹先生の本にも書いてあるように

「風邪は1週間程度で自然に治るが、気管の炎症が長引いて咳だけ3〜4週間残り、更にぶり返し、38度以上の熱や強い倦怠感などがあれば、病院へいった方がいい」

と病院で治療を受けることを勧めている。

実際、新型コロナウィルスに感染した際に、国内でウイルスによる熱や咳などの症状の緩和を目指す治療(対症療法)が行われ、功を奏しているとのこと(詳しくは「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」参照)。

前回も本コラムで書いたように、

「新型コロナウィルスは対処できると信じ、それを判断するための必要最小限の情報をどのようにして取っていけばいいのか?」

知った上で、行動することが大事。

少しでも、上記の情報が参考になれば幸いです。