2020年4月19日

【N#46】「栄養と酵素について」(4回目)〜アルコールの発酵技術+砂糖のプランテーションの歴史を覗く〜栄養と酵素について

「身体の学校・ZERO塾」の4回目。

「エネルギー・熱とは何か?」(2020年4月11日(土)、午後2時から午後6時、0期生)の模様について紹介したい。

4回目のテーマは「栄養と酵素について」

今回は、日本政府による非常事態宣言があったため、ZOOMに切り替えて開催した。

「栄養と酵素について」では、「3大栄養素」と「酵素」を、

1)「発酵技術」

2)「砂糖のプランテーション」

の2つを取り上げた。

人類は微生物を用いた発酵技術を発達させた。

例えば、

パン、ワイン、ビール、漬物、納豆、味噌、日本酒

等。

酵母を使うと、糖からアルコールに変わることを経験的に知っていた。

科学の発展によって、酵母は動物の筋肉と似ていることがわかった。

そこで、酵母を使って

「どのようにして酵母がブドウ糖を使ってアルコールに変えるのか?」

の解明が始まる。

生物の化学反応を担うのは、触媒=酵素。

触媒は、化学反応を助ける役割を果たすが、それ自体変化しないもの。

化学でわかったことが、生物にもあることがわかってきた。

生き物の中にある酵素を取り出すことはできないか?

生物を殺傷すると、生命力を奪うと考えられていた時代、

「酵母を破壊して、酵母抽出液にブドウ糖を加えたところ、アルコールを発生させる」

ことを証明する人も出てきた。

これが契機となり、酵素は蛋白質から成り立っていることや、解糖系の解明が進み、栄養学が深まった。

「甘さ」の象徴である「砂糖」を、如何に安く入手するか?

ルネサンスの頃、入手困難で高級品だった「砂糖」。

当時、サトウキビ、適度な雨量と温度が必要で、収穫もすぐに行わないといけない。

おまけに栽培によって土壌の肥料分が消耗して土地が荒れてしまう。気候的にヨーロッパでは栽培ができない以上、国外で育てる必要性があった。

コロンブスが新大陸を発見した後、新大陸周辺の島々がサトウキビの栽培の場所に選ばれる。

イギリスを通じて「プランテーション」「三角貿易」「奴隷貿易」等、現在でいう「ビジネスのグローバル化」により、「お茶」を含め様々な商品が安く手に入るようになった。

イギリスは「砂糖」と「お茶」を組み合わせた砂糖入りの紅茶が発明される。

イギリス文化が世界へ広がっていく。

その後、サトウキビ以外にビーツを使った砂糖、微生物の発酵技術(グルコース・イソメラーゼ)を使って、甘味の強い異性化糖(液化ブドウ糖果糖)を作りだす技術へと発展。

他に、有機物と無機物の違い、化学反応を担う触媒、酵素の説明など、一つ一つ、生物学の考え方について紹介した。

毎回、自分で物事を判断するために「自分軸」=「自分の判断の物差し」について紹介。

なぜならば、

科学の歴史を追体験することで、一人一人が、自分の判断軸を磨くヒントとなればという思いがあるからだ。

科学はあくまでも考えるための手段。

「科学を歴史、政治、哲学等から学び、日々の生活の中で科学をどのように活かしたらいいのか?」

が大事だと思う。

もし上記のセミナーについてご興味がありましたら、下記をご参照ください。

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「科学の基礎を学んで、自分で考える力を身につけよう!」(身体の学校・ZERO塾)の「発想力」「応用力」の1期生を募集中です。

詳しくは、「「からだの学校」〜健康について自分で考える力を養おう」1期生の募集開始」をご参照ください。

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過去の記事については下記をご参照ください。

1回目・元素とは何か?(「「元素とは何か?」(1回目)〜「自分で考える力」とは何か?言葉を知ること、生活と関連づけること、科学の限界を知ること」)参照

2回目・電磁気とは何か?(「「電磁気とは何か?」(2回目)〜科学は社会に与えた影響は何か?どのような人たちが「目に見えない電気・磁気」を言葉していったのか?」参照)

3回目・エネルギーとは何か?(「「エネルギーとは何か?」(3回目)〜蒸気機関の産業から生まれた「エネルギー」の考え方:背景を知ること」参照)

4回目・栄養と酵素について(「栄養と酵素について」(4回目)〜アルコールの発酵技術+砂糖のプランテーションの歴史を覗く〜栄養と酵素について」参照)

5回目・消化と吸収について(「消化・吸収について」(5回目)〜食事からどのように栄養(エネルギー)にするのか?判断していくための知識として)」参照)

6回目・細胞について(「「細胞について」(6回目)〜細胞の構造、どのようにコミュニケーションを取り合うのか?」参照)

7回目・進化について(「「進化・遺伝について」(7回目)〜進化論から優生学へ、メンデルの法則から雑種(ハイブリッド作物)へ、人間と社会、知識をどのように応用するか?」参照)

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