2020年5月11日

【N#49】「細胞について」(6回目)〜細胞の構造、どのようにコミュニケーションを取り合うのか?

「身体の学校・ZERO塾」の6回目。

「細胞について」(2020年5月7日(土)、午後2時から午後6時、0期生)の模様について紹介したい。

6回目のテーマは「細胞について」

人間の身体は37兆個の細胞からなっていること。

受精卵から一つの個体へ。

生命を全うするために、どのように各臓器が役割分担を果たすのか?

1)細胞はメッセージを受け取ることで働く

2)細胞同士は、コミュニケーション物質を出し合うことで役割分担を果たす

の2つをテーマに話した。

まずは、細胞がメッセージを受け取ることから。

細胞は、外部から様々なメッセージを受け取って、その運命を決める。

「筋肉を動かす」→筋肉を動かすためのメッセージ

「血管を作る」→血管を作るためのメッセージ

「細胞が分裂」→分裂に必要なメッセージ

等。

細胞死のメッセージもある。

逆に、メッセージがないと細胞は死んでしまう。

細胞は、どのように情報を外部から受け取るのか?

細胞の外側にある細胞膜と細胞膜にある受容体がカギとなる。

細胞膜、受容体は、どのような構造になっているのかを含め紹介した。

なお、臓器同士もホルモンやサイトカインなどの「メッセージ物質」(NHKスペシャルの独特の表現)を通じて、やりとりをしている。

2017年、NHKスペシャル放映された「人体 神秘の巨大ネットワーク」で美しいCGや映像と共に取り上げている。NHKオンデマンドで公開されているので、もしご興味があったら。

そして、本にもなっています(「人体・神秘の巨大ネットワーク:臓器たちは語り合う」)。

東洋医学は、

肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓=5つの内臓

がお互いに情報のやり取りをしながら、生命活動を営んでいる

とみている。

西洋医学も目に見える「メッセージ物質」を通じてコミュニケーションを取ることがわかってきたので、西洋が東洋的な見方をするのは興味深い。

 

最後に、人間の生命活動を営む上で、重要なのは蛋白質。

細胞の中で蛋白質を作るためには、細胞核にある設計図(DNA)の情報に基づいて、蛋白質になる。

蛋白質が働くためには、3次元に折り畳まれ、立体構造を取る必要がある。

アミノ酸配列に全ての情報が書いてあり、立体構造を決める。

面白いのは、細胞の中での行先もアミノ酸配列に書かれていることだ。

例えば

「細胞の外へ分泌」

「細胞核へ」

「ミトコンドリアへ」

等の情報も!

「アミノ酸の配列の中」=「シグナル配列」

の形で刻まれている。

細胞内の各器官(細胞小器官)は、役割分担を果たし、まるで、人間の各臓器が役割分担を果たすかのように、細胞小器官は働くこともわかってきた。

これらの最新の情報をお伝えした上で、6回目のセミナーを終えることができた。

残り2回。

遺伝の設計図と感染症をテーマに取り上げる予定だ。

もし上記のセミナーについてご興味がありましたら、下記をご参照ください。

*****************************************************************

「科学の基礎を学んで、自分で考える力を身につけよう!」(身体の学校・ZERO塾)の「発想力」「応用力」の1期生を募集中です。

詳しくは、「「からだの学校」〜健康について自分で考える力を養おう」1期生の募集開始」をご参照ください。

*****************************************************************

過去の記事については下記をご参照ください。

1回目・元素とは何か?(「「元素とは何か?」(1回目)〜「自分で考える力」とは何か?言葉を知ること、生活と関連づけること、科学の限界を知ること」)参照

2回目・電磁気とは何か?(「「電磁気とは何か?」(2回目)〜科学は社会に与えた影響は何か?どのような人たちが「目に見えない電気・磁気」を言葉していったのか?」参照)

3回目・エネルギーとは何か?(「「エネルギーとは何か?」(3回目)〜蒸気機関の産業から生まれた「エネルギー」の考え方:背景を知ること」参照)

4回目・栄養と酵素について(「栄養と酵素について」(4回目)〜アルコールの発酵技術+砂糖のプランテーションの歴史を覗く〜栄養と酵素について」参照)

5回目・消化と吸収について(「消化・吸収について」(5回目)〜食事からどのように栄養(エネルギー)にするのか?判断していくための知識として)」参照)

6回目・細胞について(「「細胞について」(6回目)〜細胞の構造、どのようにコミュニケーションを取り合うのか?」参照)

7回目・進化について(「「進化・遺伝について」(7回目)〜進化論から優生学へ、メンデルの法則から雑種(ハイブリッド作物)へ、人間と社会、知識をどのように応用するか?」参照)

****************************************************************