2022年11月20日

【R#239】「内臓の動き」を整えていく上で「腸腰筋」が大事な理由とは?〜5回目のセッション

はじめに

みなさん、こんにちは!
東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

中心軸を整えるとは〜自分軸で判断する力を養う

私は、2015年6月から渋谷・恵比寿・代官山にて、ロルフィング・セッションを提供している。

ロルフィングとは、
1〜2週間に1回、手技を使って、毎回テーマに沿って施術を行う方法の一つ。

身体を整えながら「身体感覚」を磨くことができるので、
身体の不調(肩こり、腰痛)も改善する。

ロルフィングの
1回目では、呼吸を整えること、
2回目では、足裏を整えること、
3回目では、前後のバランスを整えること、
身体感覚を磨くことで、心や世の中に対しての見方が変化していく。

いずれも表層の目の見える筋肉を扱うということだ。

興味深いのは、4回目〜7回目までのセッション。
(身体の内側にある)中心軸を扱うので、目の見えない深層の筋肉を扱う。

そして、私自身
中心軸を整えることで
「「身体感覚」を通じて、自分で物事を判断できる判断軸を身につけること」
ができると考えている。

中心軸を整える手順〜下半身から上半身へ

4〜7回のセッションでは、以下のような手順で整えていく。

jintaizu_中心軸

4回目で、下半身(内転筋〜骨盤底付近)
5回目で、上半身の背骨の前側(腸腰筋、内臓、横隔膜)
6回目で、上半身の背骨の後側(脛、臀筋群、仙骨、背骨)
7回目で、上半身の肩と首全体

図にするとこんな感じになるだろうか。

jintaizu_中心軸_セッション7

前回、4回目のセッションをまとめたので、今回は5回目のセッションを扱いたい。

5回目〜背骨の前側〜「内臓」の動きと「腸腰筋」

4回目は「内転筋」と「骨盤底」の意識を高めるためのセッションだったのに対し、
5回目は、内転筋、骨盤底を経由して、主に身体の前側の施術を行い、上半身を調えていく。
参考に、6回目は、身体の後側の施術を行い、下半身を調える。

腸腰筋(大腰筋と腸骨筋、小腰筋を含めることもある)は、下半身と上半身を結ぶ唯一の筋肉。
上の解剖図が示しているように、背骨の前側に筋肉が着いて(付着して)いる

背骨(腰椎)の前側から骨盤を経由して、足(大腿骨の小転子)まで伸びる筋肉であり、
姿勢を維持する上でも大事だ。

位置的には、身体の「重心」「丹田」の近くにある。

腸腰筋は「腸」と「腰」の筋肉と書かれるように、腸と密接な関係がある。
例えば、腸の中で便が最も詰まりやすいのは、直腸につながる最後の曲がり角にあるS字結腸。
S字結腸は腸腰筋のすぐ内側に存在。腸腰筋が硬くなると、便秘の原因となる。

腸だけではなく他の内臓との関係も面白い。

通常、
腸、腎臓、肝臓、脾臓、膵臓、膀胱、胃、生殖器等は、
呼吸と共に、動いていることが、健康の秘訣と言われている。

横隔膜が動くと、肝臓、胃が下記のように矢印の方向で動く。

Movement of organs in breathing

実は、腸腰筋の周辺には、内臓があり、横隔膜とコラボして、
内臓に対してマッサージ効果を与える。

結果として、内臓が動かしやすい環境を整えてくれるのだ。

そして、
腸腰筋には、大動脈や神経系の通り道であり、循環や神経の通りを良くする。

このように様々な役目があるが、
残念なことに奥になる筋肉なので、自分で触ることが難しい。
なので、自ら意識して、動きを整えることを行う必要がある。

腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋の2つからなるが、
股関節を曲げる(屈曲)、伸ばす(伸展)動作に関わっており、太ももを上げる際に
働く筋肉として知られている。

大腰筋が弱っていると「歩き」「走り」への影響が強くなり、つまづきやすくなる。

更に腹筋との関係で、腸腰筋を弱くする可能性が指摘されている。

実は、腹筋の鍛えすぎは、問題があるのだ。

なぜか?以下にまとめていきたい。

腹筋の鍛えすぎは問題〜「内臓」が動きにくくなる

というのも、腸腰筋、特に大腰筋が働くためには、腹筋(特に腹直筋)とのバランスが重要になるからだ。

ヨガ、ピラティス、筋トレなど、体幹が重要!ぜひ鍛えましょうと言われているが・・・。

身体をかっこよく見せるために、腹筋(腹直筋)を鍛える人が多く見受けられる。
が、、、これが大腰筋を働きにくくする。

というのも、
1)肋骨の下と骨盤を結び筋肉である腹筋(特に腹直筋)が強くなりすぎる。
2)腹筋を囲む内側の内臓は動きたいのだが、空間が狭いため動きにくくなる
3)内臓が動きにくくなると、その内側にある大腰筋を圧迫。
4)大腰筋が動きにくい、身体になっていく
という順番で、大腰筋が動きにくくなるからだ。

腸腰筋〜「恐れ」の筋肉?〜チャクラとの関係

「腸腰筋」は、呼吸に関わる「横隔膜」に繋がっているが、ここは「太陽神経叢」として
知られている位置。

太陽神経叢(マニプラチャクラ)は、全身をめぐる生命エネルギーの流れを整える役目がある。
自律神経系を整え、第二の脳、腸脳相関との関係もあると言われ・・・。

太陽神経叢の役割のキーワードとして、信頼、おそれ、脅迫、自尊心。
自分を大切にすることや、自己責任など、
自分で判断していくためにも重要なチャクラ。

「怒り」や「恐れ」が強くなるようなトラウマ経験があると、ここが動きにくい傾向がある。
実際に、トラウマを持っている方は、腸腰筋が働かないケースが多い。

腸腰筋と横隔膜〜副交感神経との関係

腸腰筋と横隔膜は、副交感神経との関係がある。
2つの筋肉も背骨の前側についている。

背骨の前側に筋肉が着いているところがポイント。

他にも、下記の図のように、心臓を支える筋肉が背骨も前側に着いている。

横隔膜近辺の筋膜

これかが一斉に緩むと、自律神経系の中で副交感神経を優位にさせる。
ロルフィングで5回目を行うと、リラックスして、寝落ちするクライアントが
いるが、このような、筋肉の深層部を刺激するのが大きいのではないかと思う。

5回目〜実際に行うことは?

5回目で行うことは、
「腸腰筋」が動かしやすい状態にするため、周辺の筋肉を緩めていく。
「腸腰筋」の動くスペース(空間)を確保した上で、「腸腰筋」が動けるよう環境を整える。

驚くべきことに、これを心がけると、自ずと「腸腰筋」が動けるようになるのだ。

アプローチの仕方は、深層筋へのアプローチと共通するところがあり、

深層に対して、適切な刺激を与えると、
「身体は「ここだ!」と思う場所に、自ずと選んで向かう」

施術者はニュートラルになり、そのガイド役に徹することが施術者の役目だと思っている。

まとめ

今回は、ロルフィングの5回目以降、身体の腸腰筋にアプローチすることで、
身体内でどういった変化が起きるのか?心への影響を含め紹介した。

6回目でセッションで何を行うのか?取り上げたい。

少しでもこの投稿が役立つことを願っています。