【R#84】Phase III(25)〜今までどのように自分自身の身体と向き合ってきたのかがセッションに出る

2015年3月18日(水)、Phase IIIの最後のOPENの日(クライアント・セッションがない日)を迎えた。先週は月曜日(3月9日)から金曜日(3月13日)まで、トレーニングを5日間過ごし、残りのトレーニングの日数は3日と迫った(正確には4日間だが、2日間はクライアント・セッションの最終回と最終日はFinal Interviewと表彰式)。Munichも晴れる日々が続き、暖かくなってきている。そのせいか、生徒は練習を行うというよりも休みモードに入りつつあるように感じる。
クライアント・セッションも9回を終えてみると、生徒は「もっと経験を積みたい!」というモードになりつつある。私も、これからどのようにして学んだ手技を実践に移していくのか、非常に楽しみになってきた。Phase IIのトレーニングの時には、最後まで暗中模索で、どのようにしてトレーニングの内容を消化していったらいいのか?迷っていたのとは大違い。トレーニングの期間が妥当であり、十分に手技について学び・消化してきたということも実感がある。
Drop of water
最後のOPENの日は主に質疑応答に時間が費やされた。一番印象的だった質問は、ある生徒がJörg先生、Andrea先生に対して、

Growth as a rolfer, can you go back to the time when you were certified. What kind of the lesson you learned that helped you grow?
ロルファーとして認定された頃を振り返ってみて自分自身が成長していくのに、どのようなレッスンを学んだのか?

を聞いた時だった。
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Jörg先生とAndrea先生の両先生はいずれも自分の身体内を理解して調えることが大切であると述べ、その理由として、
ロルファーが今までどのように自分自身の身体と向き合ってきたのか?というものがクライアントに伝わるから(If you work with people and you are aware of your body this will be communicated to the client)。
と明確にしていた。
結局、ロルフィングができることは、クライアントに対して何か付加価値を与える(例、治療すること)ではなく、クライアントに対して気づきを与えることぐらいしかできない。そして自ずと、本人にとって適切だと思うこと選択していく(英語では、he will take what he needs and he has the freedom to what he takes)。
Business people planing
それは、Jörg先生がトレーニングで何度か使った

The body knows better than anything…
身体は他の何よりも理解している

という言葉によく現れていると思う。
それを意識するためにも、

be open, be interested, be curious, avoid dogmatic concepts, have fun, enjoy work!
オープンになること、興味を持つこと、好奇心を持つこと、ある特定の考え方に縛られないこと、楽しむこと、そして仕事を心底エンジョイすること。

になることも話していた。
興味深かったのは、Andrea先生が、セッション4をしなければならないところ、セッション3を繰り返してやってしまったという経験やJörg先生がロルフィング・トレーニング中に、自分自身が完璧にセッションを行ったはずが、実はクライアントとコンタクトを失ったということを先生に指摘されてしまったという経験など、失敗談もシェアしてくれたこと。
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Giovanni先生、Jörg先生を含め、78日間のトレーニング期間中10人の先生にお世話になった。Jörg先生は20年経った今でも疑問に思ったことは恩師に質問するらしい。私も、トレーニング期間中に学んだもたくさんあったが、これからもたくさん学ぶことがあるし、疑問に思うことは出てくると思う。是非とも、これから先も先生との関係は大事にしていきたい。