2016年10月10日

【R#154】Jonathan Martine WS(7)〜「危険と安全」と「地図の再構築」

Jonathan Martine(以下Jon)のWorkshopもパート2に入り、残りがあとわずか2日間となった。パート2の内容は、ほぼパート1の内容を踏襲しているが、それに追加して血管系、内臓系にどのようにアプローチしていくのか?という点に焦点が当たっている。

本ワークショップについては本コラムにて5回書いた。

1回目:神経系とロルフィング

2回目:痛みと神経へのアプローチ

3回目:「教える」と「気づき」

4回目:「コーチングと全方位的傾聴」

5回目:よりシンプルなアプローチを学ぶ

6回目:トレーニング風景

パート2でも、パート1で学んだ、神経系にアプローチする根拠となるHiltonの法則からの説明から入った。

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私が理解できた範囲内で、今回のワークショップの内容について説明していきたい。

表層の部分である皮膚に広がっている皮神経(Cutaneous Nerve)が深層の神経とつながっている。そして、深層の神経につながっている主なものとして、関節包+靭帯、筋肉と関節におけるそれらの付着部、臓器の神経叢等が挙げられる。皮膚層の皮神経に軽い圧を加え、影響を及ぼすことで、そこに繋がる深層の部分に影響を及ぼすという。

Dermo Neuro Modulation(DNM)というDiane Jacobsが開発した手法の原理になっているこの法則は、実際にJonの手技を学び体感していくことで、その凄さが腑に落ちてくる。この原理の下に、パート1では神経へアプローチしていく。

それをさらに、サポートしているのは、侵害情報とRaffini受容体について。人体というのは侵害情報(nociceptive information)が送られると、その部位は危険であり守る必要があるということ。

安全だから大丈夫ですよ、といった非侵害情報(non-nociceptive)を四肢から脳へ(求心性情報、中枢神経系へ情報を送ること)を送ることもでき、これは皮膚にRaffini受容体が密集。このRaffini受容体へアプローチすることで可能になるという。そのアプローチが皮膚層へゆっくりと動かすことによって非侵害情報=安全であるという情報が送られることになる。

goal のコピー

ロルフィングや神経系のアプローチは何をしているかというと、身体が危険だと思うことや、認識の薄い場所に対して、危険だと思う必要がなく、安全ですよ!と認識させること。

そのことで、結果的に脳が身体地図を再構築され、身体へ変化を及ぼすことになる。

今回、こういった内容の話を聞けただけでも、学んだ甲斐があったと考えている。

というのは、

身体へのタッチの強さは、その人がどれだけ、環境に対して危険かどうかを察知しているということであり、それが大きく影響を及ぼしていることを認識する必要があること。

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Source Point Therapy、Cranio Sacral、神経系へのアプローチのようなソフトタッチやミュンヘンで学んだ筋膜へアプローチで行うようなより強いタッチが人によって効果が違ってくること(つまり、解決法は一人一人違う)。

などの理由がわかったからだ。

Jonは身体について、危険を察知した時に、どういった序列になっているのか、についても紹介。

筋肉よりも血管、神経、内臓が大切

ということも言っていた。

例えば、血管の循環に何らかの障害が出ると、それが脳を介して血流を良くするために防衛反応が起きることも説明していった。

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興味深いのは、タッチの違いが、神経系と血管系で異なること。神経系の場合には、皮膚の薄い層でのアプローチでポンピングと呼ばれる手法を使い(神経系とロルフィング」参照)、血管の場合にはスラック(スラックというのは「組織をたわめる」という意味で、たわめる→延ばすという手法を使う)していく。

パート2を通じて、内臓系(膀胱、肝臓、胃、食道、小腸、結腸、心臓、腎臓)へのアプローチの仕方も身につけているが、血管や神経系についての知識があれば、どこに注意したらいいのか?も明確になる。

ミュンヘンではここまで詳細に学ぶことがなかったので、本当に新鮮に学べている。しかも、ベストタイミングで。

なんといっても、10回のロルフィングの10回のフレームワークが頭の中に入っているので、どこに当てはめていったらいいのか?考えながらワークショップを受けられるし、ワークショップが終わった後も、セッションを提供しているのでそこでも復習ができるからだ。

あと残りは2日間。どのように10回セッションに応用するのか?についても触れる予定だ。

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