2017年3月27日

【R#180】Gael Rosewood WS(2)〜呼吸をRolf Movementと音からアプローチする

2017年3月26日(日)、ワークショップの3日目が終わった。

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基本、ベッドを使ったパートナーと組むテーブルワークと自分でもできるヨガマットを使ったワークの2つのアプローチの説明でワークショップは進む。

初日は、Rolf Movementの歴史と基本的な原理について説明に費やされ(初日の模様については「Geal RosewoodのWorkshopへ参加(1)〜Rolf Movementの歴史と基礎的な原理について知る」参照)、後半はロルフィング10回セッションとRolf Movementはどう結びつくのか?に話は進んだ。

「呼吸を深める」セッション1と「土台を整える」セッション2をどのように自分でもできるようになるのか?Rolf Movementの動きを取り入れつつ、ワークを紹介。足のワークはセッション2にすぐにでも取り入れることができるので実践的だ。何と言っても、Gaelの説明が本当にわかりやすいため、理解が深まる。

今回は、セッション1の「呼吸を深める」と、音(発声、ハミング音)の振動について書きたい。

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セッション1をRolf Movementとどのように関連するのか?から説明があり、自分でヨガマットを使ったワークの紹介があった。興味深ったのは、音の振動(ハミングの音)を取り入れたこと。

ミュンヘンで行われたロルフィングのトレーニングのPhase IIでは、Giovanni Felicioni先生のアシスタントとしてPatricia Von Weich先生が参加(トレーニングの模様については「トレーニングの振り返り」参照)。PatriciaはEmile Conradが創始したContinuum Movementについて詳しかったため、ロルフィングのセッション中にハミングの音を使ったワークを取り入れていた。

Dock at Dusk

Gaelは1980年にEmileと出会い、Continnum Movementについても詳しいということもあり、今回の呼吸を深める際に、ハミングの音を使っていたのだが、その音として、Oの音(OHの音、オームのOHに近い)と、THの音(下を歯に挟んで音を出す)の2種類を試した(GaelはHumming(ハミング)の音と表現)。

音で、身体に変化を及ぼすことを改めて実感し、身体の楽器としての音の大切さを実感した(以前音については「ヴォイス・ヒーリング講座 in ゆるり庵に参加して〜声の可能性を実感する」にも書いた)。

Gaelによると、双方のハミング音によって身体内にスペースが生まれるようになるという。そして、クライアントとロルファーの双方が音を出すと、より相乗効果が生まれるとも。

では

「ハミング音がどのように身体に影響を及ぼすのか?」

Gaelはその意義を普段の呼吸のリズムから離す(Break the breathing Patternと表現)効果があると説明した。

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実は、呼吸にもジャッジが入ると、

「ちゃんと呼吸しなければならない」「正しく呼吸しなければならない」

という意識へとシフトする。

そのことから、

呼吸がマインドにコントロールされる

状態へとなってしまう。

ヨガやピラティスの場合は、ポーズに呼吸を合わせて動作を取り入れることで、リズムを整えるのだが、この場合には、必ずしもマインドからコントロールされた状態から抜けられるとは限らない。

呼吸系というのは神経系と結びついていることはよく知られていることだが、Gaelから教わった考えによると、不安(Anxiety)と興奮(Excited)の2つの状態は呼吸から見ると同じ状態に置かれていることになるという。

口からハミング音を発し振動を全身にくまなく伝えることで、有機的な(Organic)手法で、呼吸が徐々に沈静化していく。感覚も研ぎ澄まされ、最終的に組織全体に浸透し、今まで意識できなかった身体の場所が意識でいるようになるという。結果、身体のResilience(柔軟性、対応力)が増していく。

音と身体についてはもう少し探求していきたいアプローチ。

次回本コラムでは、肩甲帯と骨盤帯についてのアプローチについて書きたい。

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