【R#53】Phase III(2)〜イントロと知識の整理

2015年2月2日よりロルフィングのPhase IIIのトレーニングが始まった。今回のメンバーはPhase IIの時の8人(ベルギー人1人、スイス人2人、ドイツ人2人、フランス人1人、日本人1人、アメリカ人1人)と新たに2人(シンガポール人1人、メキシコ人1人)の合計10人。先生は、Jörg Ahrend-Löns先生とアシスタントのAndreas Clusen先生の2人のドイツ人。7人の生徒はPhase IIの8週間で一緒で気心が知れているので本当にやりやすい。リラックスしてトレーニングに臨めそうだ。
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Phase IIIは、Clinical Application of Rolfing Theoryと呼ばれ、今まで学んだことを実践する場となる。各生徒が2人のクライアントを、そして先生2人はそれぞれ1人のクライアントを受け持つ。4回に分けて各クライアント1時間半〜2時間受け持つ。2回は担当しない時間があり、その時はセッションを見学することになる。2人の先生のセッション、各生徒の担当の2セッション、見学する2セッションの合計6セッションを1回のセッションで経験し見ることになる。10回のセッションから構成されているので、合計で60回分をこの目で見ることになる。

初日は、これからどのようにトレーニングを進めていくのか?についての紹介があり、午後7時からは、クライアントが実際にロルフィングクラスのオフィスを訪れ、1時間半にわたりinformalな話をすることができた。

前述したように今回のトレーニングでは、新しい知識を習得することではなく実践に移す側面がある。実際にPhase IとPhase IIから得た知識が多く、完全に消化しきれていないというのが現実だ。そこで、Phase IIIでは、知識を関連づけることに焦点が当てられる。
例を挙げる。
Rolfingは10回のセッションから成り立っているが、Phase IIでは各セッションの原理・原則について学び、2人の先生のデモ、生徒同士で施術を行うことで学んでゆく。その学び方は次のセッションは何を行うのかをわからないまま進むといっていい。
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それに対してPhase IIIでは、各セッションでは何を行うのか?ある程度わかっている状況だ。そのため、10回のセッションはどう有機的につながっているのか?開始する1回目で全体の10回のセッションを俯瞰しながら、どのように施術の戦略を考えていったらいいのか?といった視点で先生の解説が行われる。
また、各セッションについての復習も行っているが、その際には原理・原則に立ち返り、余計な知識を詰め込むという形ではなく、知識に執着するのではなく、それをあえて手放すことの大切さを学んでいるような印象だ。
トレーニングは8週間続くことになる。本ブログでも気づいたことを含め書いていきたいと思う。