2014年10月16日

【R#13】力を抜くこと(1)〜なぜロルフィングはヨガの不足している部分を補ってくれるのか?

ロルフィングの全10回セッションの具体的な部分に入る前に、「力を抜くこと」(ここでは、余計な力を抜くという意味)とロルフィングの関係について触れたい。これは、

なぜ、ロルフィングがヨガの不足している部分を補ってくれるのか?

の説明にも繋がるからだ。

本ブログで以前、身体の「力を抜くこと」に関して「【YogaコラムVol.9】「力を抜くこと」〜アレキサンダーテクニックとヨガ」で触れたことがある。そこでは、具体的に力を抜く方法として、1)力を入れることで力がある程度抜けること、2)筋肉の相反作用を利用すること、3)中心軸を意識すること、の3つを取り上げた。そして、力が抜けることで、背筋も伸び、胸も開いて行くことから呼吸も深くなる。呼吸が深くなると、心が穏やかになり、リラックスへとつながることから、力を抜くことが重要と記した。しかしながら、ヨガでは力を抜くことに関してはいくつかのヨガの指導者育成コースに参加してもなかなかこれだ!いった大きな理論に出会うことがなかった。そこで、「力を抜くこと」に関して、西洋で発達したボディワークに目を向けるようになった。

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まず初めに出会ったのが、アレキサンダーテクニック。頭と脊柱の関係に注目することで、身体の不必要な自動的な反応に気づき、それをやめていくことを学習することで、力を抜くことを身体で覚えていく方法。オーストラリア人の劇作家フレデリック・マサイアス・アレクサンダー(Frederick Matthias Alexander)によって開発された。この方法に出会うことで、自分のヨガのポーズも劇的に取りやすくなった。そのプロセスで偶然にもロルフィングに出会うことになる(「【RolfingコラムVol.1】出会い」を参照)。

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ロルフィングはアイダ・ロルフ(Ida Rolf)によって開発された手法だが、アイダ・ロルフ、フレデリック・アレキサンダー、フェルデンクライス・メソッドを開発したモーシェ・フェルデンクライス(Moshe Feldenkrais)は西洋ではボディワークの三大巨匠ともいわれ、同時代に生きて開発したボディワークの手法について相互に大きな影響を及ぼす仲だったらしい。現に、ロルフィングの研修中に、何度もフェルデンクライスとアレキサンダーの名前が出てくる。

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ロルフィングは、身体の構造の中で筋膜に働きかけ、重力からの影響により身体が整っていくという方法である。そして、ロルフィングの10回シリーズの、身体の表層の部分(1回〜3回)、身体の深層の部分(4回〜7回)、最終的な統合(8回〜10回)のプロセスを通じて最終的に、不要な筋肉を使うことのない、力がある程度抜けた身体になっていく。身体の構造に働きかけ、専門家に施術を行ってもらうことにより、身体が一層整うということは、私自身にとって大きな発見であった。実際に体験して効果があったと確信(「【RolfingコラムVol.2】セッションを受け終えて」を参照)。肩こり、首こりは以前に増して改善していった。ミュンヘンにきて探究してみようと考える大きなきっかけとなった。

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これから、本ブログではこの観点、身体・心とロルフィングとの関係に注目しながら、どのようにしてロルフィングは身体に影響を及ぼし、心にどう働きかけるのか?を含めて書いていく。