2015年2月12日

【R#57】Phase III(4)〜スペースと心の部屋

私自身、Phase IIIのトレーニングにおいて課題でもって取り組んでいるのが、スペース。前述したようにPhase IIIのトレーニングではPhase IIで学んだことをベースに2人のお客さん(クライアント)に対して10回のセッションをすることになる(【RolfingコラムVol.51】参照)。

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その時に、自分が施術する側に100%集中してしまうと、相手に施術することで変化するためのスペース(時間や隙間といってもいい)がなくなってしまう。そのために心がけているのが、Less is More。それは、本コラムで触れたが(【RolfingコラムVol.52】参照)、「どの部分を施術しないのか?」を意識することである。

例えば、セッション1は「呼吸を調える」(【RolfingコラムVol.12】参照)において、Phase IIにおいてどの部分に施術を加えるのか?について様々な技術を学ぶ。情報量に圧倒されて、いざクライアントに対峙する時に「呼吸を調える」という目的から見失ってしまうことになる。最終的にテクニックに頼り、必要のない施術を行ってしまう可能性が出てしまう。

Full shopping trolley

そのため、Body Readingを経て、今回最も必要とされているもののうちポイントを3つに絞る。Phase IIIで指導を受けている先生にそのポイントが正しいかどうかの確認後、手をガイドとして、手を通じて身体とコミュニケーションをとり、目的に合わせて臨機応変に対応していくことを心がけるようにしている。

実際に、今回のPhase IIIでセッション2の施術を終了したい時点で、ポイントを絞って施術する箇所を絞っていくと、クライアントが自分の身体内で変化することや、施術しなくても自分で変化をもたらすことがわかってきた。

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なぜそれが可能となるのか?それについて以下触れていきたい。

以前、本ブログにおいて「心をニュートラル」にすることが人の話を聴く際に大事であること。それをタロットカードリーディングを例に述べた(【TarotコラムVol.12】参照)。

その理由として

相手には、最小限の情報を与え、相手が答えを出すために考える時間と心のスペース(心の部屋)を用意する

ことや

私自身の一つ一つの経験を手放して、相手に必要な最小限の情報(気づき)のみを与えること

につながること。

その結果として

相手にいろいろな質問を投げかけ、考える時間を与えることで、最終的に自分で答えが導きだされる。

と述べた。ロルフィングの施術を行うことは、これに似ているという印象がある。

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私はロルフィングにおいて「心をニュートラル」にすることが大事だと思うが、ロルフィングではそれに相当するのは何か?

それは、自分の身体の使い方だと考える。すなわち、自分が受信しやすいように身体を整えるということ。そのためには、自分の癖を知ることが大事となる。例えば、

  1. 自分がどのような身体の使い方をするのか?
  2. どういった癖があるのか?

その際、Phase IIで学んだ身体感覚の調え方(トレーニングではEmbodimentというセッションで学んだ。そのことについては【RolfingコラムVol.22】参照)が役立つ。それを通じて、下半身が地について、上半身が自由に上に向くという2つの方向性ができ、自分の身体内が調う(Palantonicityについて【RolfingコラムVol.19】参照)。

結果的に施術者は、最小限の力で最大限の効果が出てくるようになる。例えば、重力を味方にして、手に体重を乗せて最小限の力で最大限の効果が発揮しうる施術を行うことができるのだ。

不思議なのは、自分自身の身体を調えて、雑音がシャットアウトした状態でクライアントと対峙すると、クライアントの身体がガイド役となって必要な情報が与えられ、相手にまるで心に部屋が用意されたかのように、情報が入ってくるようになること。Phase IIIのJorg先生は、「相手とのつながり」が意識できるようになると自ずと答えが出てくるよ、とそれを表現している。

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Less is Moreやスペースを課題に取り組むことによって今後、Phase IIIでどのようなことを学ぶのか?また本コラムで発信していきたいと思う。