2014年11月5日

【R#29】Phase II(18)〜Sensing・Doingとコーチング

ロルフィングのトレーニングでSensingとDoingという二つの言葉が対で説明されるケースが多い。どの時にSensing(クライアントの身体にどのような変化があるのか?施術中に知覚すること)し、どの時にDoing(身体観察をもとに施術を行う)をするのか?タイミング的にわからないことがあるからだ。というのも、Sensingの結果としてDoing(施術)が変わってしまうことにより、sensingに振り回されたり、逆にDoing(施術の技術)にこだわるあまり、Sensingが疎かになってしまう可能性があるからだ。また、身体観察とsensingが一致しないこともある。

Communication Skills

私は、このバランスについてのヒントはコーチングにあると考えている。The Coaches Teaching Institute(CTI)主催のコ・アクティブ・コーチングは、2009年に学んだ。そこで出会った人を通じて、書道、茶道やタロット等の趣味に出会い、自分の人生に大きな影響を与えたこの講習。最初の基礎コース2.5日間が一番充実していた。

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コーチングというのは、人の話を聞いて、その人のポテンシャルを上げるためにどうしたらいいのか?を考える一つの手段。その中で、DOINGとBEINGを分け、BEINGにfocusする。

コーチングでは、DOINGと BEINGを以下のように考える。

DOING=何をするか

BEING=自分がどうあるべきか

コーチングを行う際には技術(DOING)に目が行きがちだが、「どうあるか」の方が効果的にコーチングができると考える。「どうあるか」はいわば人間性。その人の性格や態度、価値観や信念などが含まれる。通常、人は人間性に対して「いい」「悪い」と判断しがち。コーチングではそれを等価であり、その人を知る上で重要な手掛かりと考える。

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BEINGにfocusすることで、コーチングを受けるクライアントが「見失った自分らしさをどう取り戻すか?」がポイントとなる。現に、コーチングを体験して感じたこととして、「どうあるか」に焦点を絞って、クライアントとコミュニケーションをとり、BEINGに気づくことで、DOINGに対する見方が大幅に変わって、その人らしさを取り戻す場面を何度かみることができた。

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そのために、コーチである自分自身がどういった人間であるのか?を把握し、ニュートラル(中立的)な状態を保ち、自分を見失わないことが大切。

BEINGと向き合うことにより、予想外の変化も起きるかもしれない。その時に臨機応変になること。まさに、BEINGがロルフィングにおいて、Sensingであり、それを通じてクライアントとの対話を促すのだと思う。本ブログで触れてきた身体感覚もSensingの一部(「【RolfingコラムVol.22】身体感覚とEmbodiment」を参照)。もちろんロルフィングも技術(Doing)も大切だが、いかにしてBeing/Sensingを通じて掴んだ感覚と技術を両立させて、バランスを図っていくか?それが肝心。そのためには自分を知り、ニュートラルになることが時に必要になるのだと思う。これからも技術を学んでいくが、こういったbeingやsensingの観点も忘れずにロルフィングに接していければと考えている。