2014年11月29日

【R#47】Phase II(30)〜最終面談

生徒同士による10回セッション、2人のクライアント・セッションも無事おわり(「【RolfingコラムVol.44】Training Phase II〜クライアント・セッション」参照)、2014年11月25日にミュンヘンのMarienplatzの飲み屋で打ち上げを行った。

非常に充実した32日間のトレーニングを締めくくるにふさわしい1日にとなり、翌日の最終日へ。

最終日(2014年11月26日)の午前中はTeacher、Assistant Teacherと3人で最終面談も行った。

Giovanni and Patricia

中間面談(【RolfingコラムVol.24】Training Phase II〜中間面談にまとめた)のときに以下の7つの項目でどのように能力を伸ばしていったらいいのか?が話しあった。

  1. Clarity about the goals and structures of individual sessions(各セッションの構成および目標設定についての理解)
  2. Pattern recognition and body reading(身体のパターン認識+身体観察の能力)
  3. Quality of touch(手技の質)
  4. Quality of body use(手技の際の身体の使い方)
  5. Contact and relationship with clients(クライアントとの間の接し方と関係)
  6. Timing and orchestration of sessions(セッションのタイミングと構成法)
  7. Openness and attitude for learning(OPENな学習能力をもっている)

それから4週間が過ぎたことになる。今回は全て5段階評価で4(5がexcellentで1がlowest score)以上で素晴らしい評価をいただいた。

先生がコメントできる項目は2つあった(中間面談とフォーマットは同じ)。

Are there other specific areas in which this student shows ability?(生徒が能力を発揮できるのはどの方面か?)

Great progress in all subjects.  Marked improvement in touch and how you can use this in bringing strategies towards goals.  Much much more centered and valuing your own experience.

日本語訳:すべての項目で進歩が見られる。特に施術の技術と目的と戦略をどう繋げるのか?については大きな進歩が認められる。土台を築きつつ、自分の経験から物事を判断しているところがいい。

Are there other specific areas in which this student needs support?(生徒にサポートが必要なのはどの方面か?)

Continue to give you and your client time to allow the work to travel through.  This will allow your felt-sense to support you while you work.

自分やクライアントにスペースを与えることでセッションを行いやすくなる。さらに、それによりフェルト・センス(身体感覚の一つ)に磨きがかかり、セッションを行う際に手助けになると思う。

特に印象的だったのは、

集中して施術に取り組むよりも、すぐに集中が切れて違う方向へ目が向きがちだったが、クライアントや施術を受ける人に対して集中して取り組むための時間やスペースを自分の中で作ることができるようになったこと

への評価が非常に高かったことだった。

ロルフィングという一つのボディワークは身体に対して施術を行うが、どうしても視覚に頼りがち。大切なのは、自分の身体を整えること。そうすると、五感を通じて相手の身体の状態を捉えやすくなる。

なぜならば

第一に、自分の中に余白(スペース)が出来て、相手に何が必要なのか?自ずと見えてくからだ。興味深いことに、時間をかけると徐々に雑音がなくなってきてすっと川が流れるように自分の心が落ち着いてくる。まるで瞑想しているかのように。それができると、クライアントと向き合う準備が整い、相手に対してオープンになっていく。

iStock_000005753975Small

第二に、相手に対して決めつけることをやめることができるからだ。頭というのはすぐに働き、雑念として邪魔する。「こういう人間だから、こういった施術が重要」といった形で考えが思い浮かぶ。だんだんと時間を落ち着かせていくと、相手に対してjudgmentalになるのではく、初心者のマインドで見ることができる。禅師の鈴木俊隆の「Zen Mind, Beginner’s Mind」の

In the beginner’s mind there are many possibilities, in the expert’s mind there are few.

初心者の心には多くの可能性があるが、専門家の心には可能性がほとんどない。

の言葉はこれをよく表していると思う。

iStock_000016461249XSmall

これからPhase IIIに進むにあたって、こういった側面を大事にしながら歩んでいきたい。