【R#270】日光の活用法〜日常生活で日光をどう取り入れるか?〜

はじめに

こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

日光をどう使ったらいいのか?

私は、2015年6月から渋谷にて、ロルフィング・セッションを提供している。セッションでは、健康を維持するために、生活習慣をどう改善していったらいいのか?アドバイスを送ることが多い。睡眠、水、食事を摂るタイミングなど、意外と見落としがちな生活習慣からの視点をシェア。ブログにまとめている。

今回は、身体の使い方の中で重要な目(眼)について。その使い方を、日光と目線の視点から紹介したい。

日光を浴びること①〜青い光が重要

まず、朝一番、目覚めの時、日光(特にブルーライト(青い光)!!)を10〜30分浴びることが重要だ。日光とは、皮膚だけではなく、目に光として入れるということ(その際は、太陽光を直接目に入れる必要はない)。参考に、晴れの天気に比べて、曇りの天気の方が日光が少ないように見えるが、室内の光に比べたら、全然強く、曇りでも日光を浴びることが大事だ。

日光を浴びること②〜体内時計のリセットと青い光

そして体内時計をリセットして、その日の環境に合わせるためにも、青い光(日光)は大事だ。網膜には、ブルーライトを認識する「メラノプシン」があり、脳内の体内時計を制御する「視交叉上核」へ伝えることで、体内全体に「目覚めよ!」というシグナルを送る。睡眠ホルモンのメラトニンを分解する上でも、青い光は重要だ。

Sachin Pandaさんの「Circadian Code(未邦訳)」には、光の強さ(ルクス)と日光、オフィスの照明、球場の照明、月光、星の光を含め、紹介されているので、下記にその一部をシェアしたい。

日光を浴びること③〜コルチゾールの分解と眠気覚まし

目覚め時に日光がいい理由としては、コルチゾールが上がること。コルチゾールが上がると、目覚めが良くなり、適切に免疫系(世間でいう免疫力が高まること)が働くようになる。何と、コルチゾールは、間接的に眠気を誘導するアデノシンを分解する働きもあるため、眠気を減らすことも可能だ。

1日で、必ずコルチゾールが上がるので、日光によって早朝に上昇する。もし日光を浴びることをせずに、コルチゾールが上がらないと、夕方から上がるケースがあり、その場合には、なんと、うつ、不安症、不眠症の原因となり、精神的にも大きな影響を及ぼすことになる。

日光を浴びること④〜集中力を高める

モティベーションや集中力、学習効果を高めていくためには、脳内でドーパミンをあげていくことが必要であると、さまざまな研究から知られるようになったが、日光により、ドーパミンの感度(効果)を高めることができる。余談になるが、ドーパミンは、後ほど述べるノルアドレナリンは、冷シャワーや冷風呂によって増やすことも可能。朝、日光を浴びた後、冷シャワーの習慣を取り入れている。

日光を浴びること⑤〜+徒歩で、感情が落ち着き、覚醒する

日光を浴びながら、徒歩をすると感情面でいい影響を及ぼす。手を振って、横向きに目を動かすこと。風景を前後から通り過ぎるのを見ることで、何と、恐れを司る扁桃体を落ち着かせる効果があるのだ。徒歩という一見単純な運動に過ぎないと思うのだが、日光と組み合わせると、肉体的だけではなく、精神的な影響を及ぼすことになるとは驚きに感じませんか?

更に、覚醒や集中する際に、身体の原動力となるエネルギーを作りだす脳内の物質として、ノルアドレナリンが知られている。通常は、ストレスと一緒に語られることが多いが、簡単な方法で増やすことができる。何と、先ほど書いたように、軽い運動(徒歩)で増やすことができ、興味深いことに人との会話を交わすことで、増えることが知られているのだ。

日光を浴びること⑥〜目線を鼻よりも上にすると覚醒する

最後に一つ。本コラムでたびたび登場するHuberman Labのポッドキャストで知ったことだが、脳は目と繋がっており、視線と覚醒が関連が深いという。目線を下にすると、鎮静、眠気が襲いやすくなるが、鼻よりも上に目線を置くと、覚醒するという性質があるらしい。ぜひ、英語ができて興味がある場合には、下記のポッドキャストをチェックください。そして日光と併用してみてくださいね!

まとめ

今回は、生活に日光を取り入れることに関して、身体への影響についてまとめさせていただいた。
少しでも、この投稿が役立つことを願っています。